ヴィン・ディーゼル、法廷闘争で自己弁護?! /映画『コネクション マフィアたちの法廷』

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アメリカ史上最長のマフィア裁判を完全映画化した『コネクション マフィアたちの法廷』。同作は、マフィア“ルッケーゼ・ファミリー”被告20人の法廷闘争モデルになった、実在の人物であるジャッキー・ディノーシオに服役中から直接取材することで書き上げられた脚本を、名匠シドニー・ルメット監督がリアリズムを追求した演出で、法廷劇でありながら臨場感あふれるエンターテイメント作品に仕上げている。

主演のヴィン・ディーゼルは、ジャッキーになりきるために体重を30ポンド増量させ、メイクには毎日2時間を費やしていたそうだ。ジャコモ・“ジャッキー”・ディノーシオ(ヴィン・ディーゼル)が、従弟に撃たれるシーンから始まり、麻薬取引の現場を押さえられ23年から30年の刑期が科せられる可能性が。すると、ジャッキーに検察サイドから「被告20人、起訴76件の裁判で、ファミリーに関する証言をすれば刑を軽くする」と言う司法取引が持ちかけられる。

ジャッキーは、顧問弁護士がついていても麻薬取引で30年実刑をくらうのならば、 被告20人、起訴76件の裁判の弁護は自ら弁護をすると決め、裁判に臨む! ……陰湿な検察側のイヤがらせに屈することなく。

本作を鑑賞する前に「RICO(Racketeer Influenced Corrupt Organization Act.)法」を抑えておきたい。
読売新聞の用語解説によると、リコ(RICO)法とは「組織犯罪を取り締まるための米国の法律。1970年に制定された。組織犯罪そのものを禁じて重い刑を適用するほか、犯罪組織が不法に得た財産などの没収を規定している。犯罪組織が支配する企業や団体などの解散を求めることもできる」というもの。

RICO法を用いて、“ルッケーゼ・ファミリー”を一網打尽にしてやろうという当局。約1年がかりと思われた裁判は、621日を要することになり、当局の担当も疲労困憊。被告20人、弁護士20人、控えの陪審員8人を要したマフィア裁判は、アメリカ司法史上最も衝撃的なクライマックスへ。

陪審員が有罪か無罪かの評決を下すのだけれども、頭でっかちで世間知らず(に見える)検察官VSマフィアでありながらお茶目で人間味に溢れた被告人。「法廷に市民感覚を反映させる」として日本では裁判員制度が導入されたけれど、本作においても市民感覚とはこういうものだという例を示しているように思う。

原題=Find Me Guilty
日本公開=2012年5月19日
配給=ミッドシップ
公式サイト=http://connection-movie.com/


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