蒼井優、原節子が演じた大役に「寛大に受け止めて」- 映画『東京家族』会見
山田洋次監督50周年記念映画『東京家族』(2013年1月公開予定)の製作報告会見が30日、都内のスタジオで行われ、山田監督のほかキャストの橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優が出席した。
『東京家族』は、山田監督の81作目となる新作で、小津安二郎監督の『東京物語』をモチーフに、瀬戸内海の小島から上京してきた老夫婦と3人の子供を軸に家族の絆と喪失を描く物語。
2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響で撮影が延期され、今年3月にクランクイン。
3カ月間の撮影を経て、31日に撮影が終了する予定だ。
脚本を書き直し、震災に触れる芝居も盛り込んだという山田監督は「(震災を)無視して作っちゃいけないと思いながらも、撮影を延期してよかったのか悩み、焦りもあった」と苦悩を明かしつつ、「こうやって今日を迎えられることができて、今では判断が正しかったと思っています。
」と語った。
この日出席した8人のキャストのうち、蒼井以外の7人は山田作品に初参加。
妻夫木は、山田作品に何度も出演した経験のある永瀬正敏から「よかったな! 勉強になるぞ! 楽しんでこい!」と激励されたエピソードを披露。
「監督は厳しいですけど、作品や役者に対して常に的確なので、監督の言葉を逃さず役に取り込んでいこうと心がけました。
監督の、一つ一つの考えに触れられるだけで参加できてよかったと思えます」と充実感をにじませながら、「人間が持つもどかしさゆえの面白さがうまく作品に現れていると思う」と胸を張った。
『おとうと』(2010年)以来、2度目の参加となる蒼井は「ここにいらっしゃる7人の方々が初参加ということで、わたしもいよいよ山田学校の先輩になるのかなと思っていましたが、1カ月遅れてインしたらすでに抜かれてしまっていて、焦りましたね(笑)」と笑顔。
「最後まで現場の空気と感情を感じながら丁寧に積み重ねられたら」と引き締めた。
蒼井が演じるのは『東京物語』で原節子が演じた紀子を演じているが、「重い役です。
周りからも『よく引き受けたな』と言われましたが、そこを意識すると現場に出るのが嫌になるし、部屋からも出られなくなるので、原さんへの敬意を忘れないようにしつつ、新鮮な気持ちでやらせていただきました。
ご覧になる方には寛大な心で受け止めてほしいです」と話して、会場の笑いを誘っていた。
『東京家族』は、山田監督の81作目となる新作で、小津安二郎監督の『東京物語』をモチーフに、瀬戸内海の小島から上京してきた老夫婦と3人の子供を軸に家族の絆と喪失を描く物語。
3カ月間の撮影を経て、31日に撮影が終了する予定だ。
脚本を書き直し、震災に触れる芝居も盛り込んだという山田監督は「(震災を)無視して作っちゃいけないと思いながらも、撮影を延期してよかったのか悩み、焦りもあった」と苦悩を明かしつつ、「こうやって今日を迎えられることができて、今では判断が正しかったと思っています。
」と語った。
この日出席した8人のキャストのうち、蒼井以外の7人は山田作品に初参加。
妻夫木は、山田作品に何度も出演した経験のある永瀬正敏から「よかったな! 勉強になるぞ! 楽しんでこい!」と激励されたエピソードを披露。
「監督は厳しいですけど、作品や役者に対して常に的確なので、監督の言葉を逃さず役に取り込んでいこうと心がけました。
監督の、一つ一つの考えに触れられるだけで参加できてよかったと思えます」と充実感をにじませながら、「人間が持つもどかしさゆえの面白さがうまく作品に現れていると思う」と胸を張った。
『おとうと』(2010年)以来、2度目の参加となる蒼井は「ここにいらっしゃる7人の方々が初参加ということで、わたしもいよいよ山田学校の先輩になるのかなと思っていましたが、1カ月遅れてインしたらすでに抜かれてしまっていて、焦りましたね(笑)」と笑顔。
「最後まで現場の空気と感情を感じながら丁寧に積み重ねられたら」と引き締めた。
蒼井が演じるのは『東京物語』で原節子が演じた紀子を演じているが、「重い役です。
周りからも『よく引き受けたな』と言われましたが、そこを意識すると現場に出るのが嫌になるし、部屋からも出られなくなるので、原さんへの敬意を忘れないようにしつつ、新鮮な気持ちでやらせていただきました。
ご覧になる方には寛大な心で受け止めてほしいです」と話して、会場の笑いを誘っていた。