ハプニングは、3月15日の生本番中に起きた。
 漫画家・西原理恵子さんが、東京メトロポリタンTV(以下、MXTV)の『5時に夢中!』の中で、女性性器の俗称である「ま○こ」という言葉を口にし、番組を降板させられたのだ。
 デビュー直後の松本明子が『オールナイトフジ』で同様の言葉を叫び、事務所から1年間の謹慎を命じられて以来の“珍事”。
 『5時に夢中!』では、作家の岩井志麻子さんがよく「チンコ」と発言し、男性視聴者の笑いを誘っていたが、「ま○こ」の方はよくないわけだ。

 西原さんが自身のブログでこう書き込んだため“事件”は発覚した。
 《しまんこちゃーん(本誌注・岩井さんのこと)、中瀬さーん。ごめ〜ん。今連絡あってMXテレビもう出てくれるなってー。やだ首になった〜ん。先週かなんかのま○こ発言がいけなかったんだって。MXの上層部が怒ってるんだって。知らんかったわー。MXに上層部があるなんて…》

 しかし、これで騒ぎは終わらなかった。西原さんの親友で同番組のスポンサーである高須克弥氏(高須クリニック院長)が西原さんを援護射撃し、提供を降りることを決めたのである。
 「あの番組はもともとわい談の多い番組でしたから、西原さんもそれほど抵抗なく放送禁止用語を口にしたと思われます」(テレビ関係者)

 なぜ、MXTV上層部は激怒したのか。
 それはMXTVの“体質”にある、と指摘する向きは少なくない。同局はもともと東京都が筆頭株主でスタートした官庁のような企業といわれてきた。
 現在の社長は、経済企画庁長官の秘書をつとめていたお堅い人物。また、今の筆頭株主であるFM東京は女性のリスナーが多く、イメージダウンを怖れたようだ。きれいごとばかりを優先し、トラブルを嫌う“守り型”のテレビ局である。
 さらに、専務にアニメ監督を迎えるなど、最近はアニメ番組を強化している。子供の視聴者層を増やしている時の「ま○こ発言」で、問題になったのだろう。

 それにしても「チンコ」はよくて、「ま○こ」はだめ、という放送禁止用語の線引きは曖昧過ぎる。今回の騒ぎをきっかけに、禁止用語そのものを見直すべきだ。