リン・コリンズ(撮影:野原誠治)

 発表以来、数々の大作映画に影響を与えてきたと言われる伝説的SF小説「火星のプリンセス」を原作に、ウォルト・ディズニー生誕110周年を迎えた今年4月13日に公開される『ジョン・カーター』。映像化不可能と言われた本作で、ヒロインとなる王女デジャー・ソリス役を演じたのは、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009年公開)でヒュー・ジャックマンの恋人役を務めたリン・コリンズ。本作では、愛する祖国のために戦い、ジョン・カーターに惹かれながらも彼が地球へ帰還するのを手助けする、勇敢で情熱的な女性を演じている。

――まずは、物語の舞台となる未知の惑星バルスームにある、ヘリウム王国の王女を演じるに際して、どんなことを心掛けましたか?

リン・コリンズ(以降、リン):女性として、戦士として、プリンセスとして、民をまとめる人物として、理想の姿とは何だろう?と自分自身に問いかけたわ。その考えに徹底的に焦点を当てて集中して、潜在意識に残そうとしたの。ちょっとやり過ぎだと思える瞬間もあったけれど、デジャー・ソリスにはどこか原型的な所がある。そこであまり考えすぎることはやめて、単純にこのパワフルな女性の力に周波数を合わせるようにしたわ。

――デジャー・ソリスは、白馬の王子様から手を差し伸べられるのを待つようなお姫様タイプではなく、自らが剣を手に戦う勇敢な女性ですが、役柄に対する印象と、リンさんご自身は自分のことをどんなタイプの女性だと認識していますか?

リン:デジャーは、古典的な意味でのプリンセスの要素もほんの少しだけ携えながら、女性的な性格と男性的な性格の両面を少しずつ備えているからこそ、とてもパワフルな存在になっていると思うの。彼女にはとても強い女性的な力と女性としての脆弱さを持ち合せているから、こういうキャラクターを演じることに興奮を覚えたし、とてもやりがいがあったわ。私自身もテキサス州の出身なので、確実に剣を取って戦うタイプね。今までも何かあれば、自分から挑戦していくし、率先してやるタイプよ。

――本作のタイトルにもなっている主人公ジョン・カーター役のテイラー・キッチュは、何ヵ月にも及ぶトレーニングで鍛え上げた肉体を披露していますよね。日本には、恋愛に積極的な“肉食女子”や、恋愛に消極的な“草食男子”と呼ばれる男女もいるのですが、リンさんご自身はどんな女性でありたいですか?

リン:私は、常に肉食でありたいわね(笑)。

――物語の中でとても美しい婚礼衣装を着ていますが、リンさんが結婚相手に求める条件とは?

リン:私の場合は“信頼感”。物語の中でも、ジョン・カーターとデジャー・ソリスは最初、信頼し合っていないの。だけど旅を続けて、お互いを助け合う内に、どんどん信頼関係を築き上げていって、例えお互いがどうなろうとも、絶対に愛し合うと信頼した関係へと至る訳ね。

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