悲しい別れなどもあったのですが、最後は2人の素敵な笑顔で終われたことはとてもよかったと思っています」――今期のアフレコを振り返って、ご自身の演じたキャラクターの好きなところ、演じていて楽しかったところ、難しかったところなどがありましたら教えてください釘宮「最初の頃からすると、心の中で考え事をすることが増えたなと感じています。

自分の中に葛藤やもどかしさといった感情を抱えたままで戦争の大過の中に飛び込んでいく。

みんなをまとめなくてはならない立場になるので、心は乙女でも芯の強さはもっていなければならないところが、難しくもあり楽しいところだったんじゃないかなと感じています。

個でありながらも全体を見なくてはならない、そんなところにシャナの成長が求められた部分があるのではないかと、私の中だけかもしれませんが、感じていました。

この戦争に突き進むしかない状況の中で、悠二のことを好きという気持ちを持ちつづけなくてはいけない。

そんな想いで演じきりました」日野「いろいろありましたけれども、悠二の想いがブレずにシャナに一筋だったことは、僕自身の中で悠二の好きなところですね。

演じていて楽しかったこと、と同時に難しかったところはやっぱり蛇悠二ですね、そこでの速水さんとの切り替えの部分。

普段の悠二の感情と蛇寄りの悠二の感情、この差を出しながら表現するところにつきると思います。

江原「ご存知のようにずっとシャナにぶら下がっていただけで、どこにも飛んでいけない。

手も足も出ない状態の中で、シャナと悠二の恋をやさしく見守るお父さんのようでもあり、またクールなほうに傾くのでもあり、どちらが本当なのかなと悩む中で、最後の最後に2人のいちゃつく様子をフッと笑うところはやっぱり2人を見守っていたんだと解りました。

いいお父さんというか、いいお兄ちゃんですね。

2人の姿を見て幸せな気持ちになりました。

終わりよければすべてよしです」伊藤「1期ではフレイムヘイズ然としていたヴィルヘルミナですが、2期で悠二とシャナの関係に触れるにつれて少しだけやわらかくなり、3期になると、結構とウジウジするタイプなんだというところがうかがい知れるようになりました。

シャナと悠二が成長していく姿に触れ、彼女も乗り越えなくてはならないものがある中でなお、ウジウジしているヴィルがちょっとかわいいと思いましたし、それを乗り越え一歩踏み出せたところはやはりよかったと感じています。

難しい点を挙げると言うよりは自然に受け止められたことが自分の中では印象的で、これまでやってきたことの積み重ね、少しずつだけれども自分の中にヴィルの気持ちが根付いていたのかなという気がしています。

最終的に乗り込んでいった時にティアマトーがあんなことになっていたのは、ビックリしました(笑)。

たった1年の中でヴィルが今まで生きてきたことがひっくり返るくらいの出来事が起こったわけですが、本当に必要な出来事だったんだなと思います」生天目「年数を重ねていくとマルコとの関係もより昇華していったんじゃないかと実感しています。

詩を詠っているところがあるのですが、掛け合いもあうんの呼吸で進めることができ、3期ではそれが当たり前のようになっていたのが自分の中でとても不思議でした。

そして楽しいと感じたし、嬉しかったです。

難しかったのは、最後の最後にものすごく戦っていたところです(笑)。

演じながら、かなわないまでもそれでも戦う彼女の強さを表現することに難しさを感じました」川澄「今期では吉田自身が大きな変化を見せたと思います。

シリーズが進むにつれ、ただの女子高生だった吉田が、自分の出来ること、やるべきことを自覚し、強い意志を持った少女に変わっていくあたりは、やはり難しかったところです。