●見田宗介(みた・むねすけ)
1937年生まれ。社会学者。東京大学名誉教授。60年代から刊行されてきた多数の著作、また東大の超人気ゼミだった「見田ゼミ」を通し、現在活躍中の思想家、社会学者たちに巨大な影響を与えてきた。そして自身も常に最先端を走り続けている、まさに思想界の“生きる伝説”的な存在だ。

『定本 見田宗介著作集(全10巻)』『定本 真木悠介著作集(全4巻)』
「今カタイ本は売れない! 出せない!」と言われるなか、世代を超えた信奉者を持つ見田氏の著作集(岩波書店)の刊行が昨年末からスタートし、話題を呼んでいる(これまで4冊刊行。筆名「真木悠介」の著作も刊行予定)。ちなみに、ご本人が「若い世代に最初に手に取ってほしい巻」として挙げられたのはVI巻『生と死と愛と孤独の社会学』(既刊)。氏の文体の美しさとわかりやすさには定評があるので、このインタビューで興味をもったらぜひ。

(撮影/本田雄士)

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