あのシャーロック・ホームズが薬物中毒に!? インパクト大のパロディ作品が復活
19世紀末のロンドンを駆ける名探偵シャーロック・ホームズといえば、アーサー・コナン・ドイルが生んだ世界的な人気キャラクター。「最も多く映画化された主人公」としてギネスブックの認定を受けているほか、数々のパロディ作品のネタにもなっており、現在でも多くのクリエイターがそれぞれのホームズ譚を世に送り出している。
【写真】ヒロイン役にはヴァネッサ・レッドグレイヴ。他にもローレンス・オリヴィエ、ロバート・デュヴァルと豪華共演陣が勢ぞろい
2月29日(水)よりDVDが発売される『シャーロック・ホームズの素敵な挑戦』(76)も、そんなパロディ系作品の1本。ニコラス・メイヤーのベストセラー小説を作者自身の脚色で映画化したものだが、日本ではなぜかDVDソフト化されておらず、幻ともいわれた傑作だ。
ポイントは物語に実在人物を絡めたこと。コカイン中毒が進み、妄想に取り憑かれてしまったホームズの治療を、同時期に活躍した精神分析の創始者・フロイト博士が担当するというはちゃめちゃな設定なのだ。こうした広がりのある仕掛けが楽しいうえに、スタッフ&キャストがまた豪華。ホームズの宿敵のモリアーティ教授をローレンス・オリヴィエが演じるなど、アカデミー賞受賞者も参戦し、嬉々としてコミカルなミステリードラマを作り上げているのだからたまらない。
さらに、3月10日(土)から、ロバート・ダウニーJr.とジュード・ロウ共演の『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』が公開されるが、こちらは武闘派のホームズ像が話題を呼んだアクション重視作の続編だ。ホームズとモリアーティ教授の壮絶なバトルが繰り広げられる本作。『シャーロック・ホームズの素敵な挑戦』とはモリアーティ教授の扱いも大きく異なるので、2本を見比べてみるのも面白いかも!?【トライワークス】
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