人気ナンバーワンのパンは30年の歴史を持つ

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東京・港区の青山通りを骨董(こっとう)通りに折れて、しばらく進む。行き先は有名ブランドのブティック――ではなく、福井県のアンテナショップだ。都内に各県のアンテナショップは数あれど、相当ユニークな立地に思える。

「パリの友人を驚かせよう」がキッカケ

ちょっと調べてみると、福井県はかつてこの南青山に、県の宿泊施設を持っていたそうだ。それを低層のおしゃれな商業施設に衣替えして、その一角にアンテナショップを含む県のビジネス支援センターとして「ふくい南青山291」を設けたという。数字の291は(ふ、く、い)の語呂(ごろ)合わせなのだろう。

福井の工芸品や食品が並ぶ店内で、人気No.1のPOPが目を引いたのが、「大福あんぱん」。なかに大福が入っているというユニークなパンで、鯖江市の老舗のパン屋である「ヨーロッパンキムラヤ」が開発したもの。すでに30年ほどの歴史を持つ品だという。

2代目の主人が、パリに住む大福好きの友人を驚かせようと、パンのなかに大福を隠して持って行ったのが、大福あんパン誕生のきっかけだそうだ。

薄く柔らかい餅の層

価格は1個210円。常温で販売されており、賞味期限は3日ほどだった。ネット通販でも買えるようだ。

パンは直径10センチほどの大きさで、特製ブリオッシュ生地は、わりとふかふかした食感だ。なかの大福は、北陸産のもち米と、北海道産小豆をたっぷり使ったつぶあんで出来ているそうだ。いわゆる大福が丸ごと入っている感じではなく、パン生地とあんの間に、薄く柔らかい餅(もち)の層があるようなイメージで、餅があんとパンの間でほどよく粘る食感がおもしろい。

想像していたより食べやすく、まとまった味。地元で長年人気だというのも納得だ。

商品名:大福あんぱん
製造:ヨーロッパンキムラヤ
価格:210円