ディープインパクト(以下、ディープ)産駒の勢いが止まらない。

 シンザン記念をジェンティルドンナ(牝馬)が制すと、近年クラシックとの関連が深まったと言われる翌週の京成杯でベストディール(牡馬)が勝利。年明けに開催されたふたつの3歳重賞レースをふたつとも、ディープ産駒が勝ったのだ。

 しかも、ともに中身の濃いレースだった。牡馬が強いレースで知られるシンザン記念を牝馬として13年ぶりに勝ったジェンティルドンナは、直線で馬群を割って牡馬勢を一蹴。のちに桜花賞馬となる、マルセリーナは昨年3着、ダイワスカーレット(2007年)も2着と、ここで勝ち負けすれば、桜花賞でも「勝ち負けできる」と言われている。ジェンティルドンナが一躍桜花賞の有力候補に挙がったことは間違いない。

 一方、京成杯を制したベストディールも、後方待機から直線でライバルたちをねじ伏せる強い競馬を披露。能力は一枚上という印象で、レース直後には早くも「皐月賞馬候補」との声が上がった。

 実際、現3歳馬のディープ産駒の2世代目は、2歳の時点から「初年度産駒以上」と言われ、クラシック候補と期待される大物たちが次々と登場している。牝馬では、1戦1勝のキャリアでGIの阪神ジュベナイルフィリーズを制した、ブエナビスタの妹ジョワドヴィーヴル。牡馬では、後続に3馬身差をつけて東スポ杯を圧勝したディープブリランテに、メンバーの質ではGIの朝日杯フューチュリティS以上と言われたラジオNIKKEI杯を、デビュー2戦目で勝ち切ったアダムスピークなどだ。

 彼らだけでも十分に粒ぞろいなのに、ここに新たにジェンティルドンナとベストディールが加わった。まさにこれは、ディープ産駒がクラシックを総ざらいしても不思議ないほどの”強力布陣”だ。

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