「へへ〜! ありがとうみんな!」 -マーク・ウォールバーグTheo Wargo / NBCUniversal / Getty Images

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 ゴールデン・グローブ賞授賞式の発表と重なった週末ボックスオフィスは、マーク・ウォールバーグのサスペンス・アクション作品『コントラバンド(原題) / Contraband』 が2,450万ドル(約19億6,000万円)の収益を上げ、全米ナンバーワン映画となった。(1ドル80円計算)

 映画『ディパーテッド』で、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、アカデミー賞の2部門で受賞した映画『ザ・ファイター』では主役を演じた後、ごぶさたモードのマークだったが、この映画がナンバーワンになったことで再び活気を取り戻した形となった。配給ユニバーサル映画の行った観客調査によると、作品を観に来ていた51パーセントが男性客で、全体の55パーセントが30歳以上だったという結果が発表されており、通常この手の映画が好きな観客年齢層よりもやや高めの客層となった。

 『ライオン・キング』を3Dで公開して大成功を収め、今度は『美女と野獣』の3D版を公開したディズニーだがデビュー週末において全米トップには届かず、1,775万ドル(約14億2,000万円)の収益で第2位に甘んじた。とはいうものの全体興収の97パーセントが3Dからの収益ということで、同作品の3D版公開はビジネス戦略として十分成功したといえる。

 第3位は、公開5週目に突入した映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』で1,170万ドル(約9億3,600万円)となり、これで第1作目の興行収入の記録を破った。第4位は、クイーン・ラティファとカントリーミュージック界の大御所ドリー・パートンが初顔合わせとなった映画『ジョイフル・ノイズ(原題) / Joyful Noise』で1,126万ドル(約9億80万円)。歌あり笑いあり涙ありの作品で、当然のことながら観客は73パーセントが女性客で年齢層は65パーセントが35歳以上と、ドリーの出演が大きく貢献したとみられる。第5位は先週からツーランクダウンの映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』で861万ドル(約6億8,800万円)。現在までの総合興収は1億7,211万ドル(約137億6,880万円)となっている。

 次回のチャート予想だが、週末に公開される新作の中で、現在のトップ3の作品を脅かしそうな新作は1本のみ。マイケル・ダグラス、ユアン・マクレガー、アントニオ・バンデラス、そして今をときめくマイケル・ファスベンダーが出演するスティーヴン・ソダーバーグ監督のスパイ・アクション映画『ヘイワイヤー(原題) / Haywire』だ。ジナ・カラノという無名の女優が主役の秘密工作員を演じるからか、周りを固める豪華キャストの割にはメディアでの露出が弱く、それがボックスオフィスでどういった影響を及ぼすかが注目される。(文・ロス取材: 明美・トスト/Akemi Tosto)

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