道徳の問題

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グルメサイトの最大手「食べログ」のお店ランキングにヤラセがあった。岸本哲也リポーターがヤラセランキングに揺れる「もんじゃ焼き」の街、東京・中央区の月島に出かけて、ヤラセ業者の手口を聞いた。

もんじゃ焼き店主「深く考えずに依頼した」

食べログに登録されている飲食店は約67万店で、年間3200万人が閲覧するという。ヤラセが発覚したきっかけは、「一部の店で昨秋以降、突然、客の行列ができるなどの異変が続出。これは何かおかしいぞと調査を始めたことからでした」(岸本)という。約60店が加盟する月島もんじゃ振興会協同組合が調査したところ、2軒がやらせ業者へのランキング操作の依頼を認め、他の店でも疑惑が浮上している。

岸本「食べログのランキングは、お金をかければ評価をよくできます。月10万円で5件、12万円で10件の口コミを書き込みます」

「食べログ」サイト側はやらせ書き込みであることは気がつかない。ランキングの操作を依頼していた店主は、「ネットで人気店を検索するお客さんも多い。売り上げを伸ばせるかもしれないと深く考えずに依頼した」と話す。書き込みを依頼された業者は、みせに行くこともなければ、もちろんもんじゃを食べることもしないで「おいしいです。おすすめ」などと投稿していた。

テレビでもランキング全盛

メインキャスターの小倉智昭は「これが犯罪になるかどうかは判断の分かれるところだが、それ以前に道徳の問題だろう。お客さんを騙すことになるのだから」と語り、ピーコ(ファッションジャーナリスト・コラムニスト)は「テレビでもレストランランキングなどをすると、上位のお店にはその後数週間はお客さんの長蛇の列ができると聞きます。それと似たような感覚で依頼したのでは」という。

ショーン川上(経営コンサルタント)「今、企業でもネットでどう話題作りをするかがマーケティングの中心になりつつある。でも、ネットからの情報をそのまま信じ込むのは危険。やはり自分の目利き、判断が必要だ」

しかし、月に10万円の金を支払って一時的に客が行列を作ったとしても、もんじゃの客単価などしれている。しばらくすれば、もとの黙阿弥だ。元が取れたとしてもわずかだろう。