『猪木祭り』復活!12月2日のIGF両国国技館大会では、ブータン国王に変身した猪木。大晦日の“猪木劇場”にも期待だ!

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■一寸先はハプニング…『DREAM』vs『IGF』の行方は?

 そして、もうひとつ注目すべきカードがある。『DREAM』の桜庭和志と柴田勝頼が組み、『IGF』の鈴川真一&澤田敦士と激突する対抗戦タッグマッチである。

 この一戦の大きなポイントはふたつ。
(1)桜庭が11年ぶりにプロレスルール(IGFルール)に挑む点。
(2)その相手が鈴川&澤田のIGFファイターである点。

 鈴川は、時に観客もドン引きするほどの、「プロレス」の範疇を超えた暴走ファイトを仕掛ける危険なファイターである。プロレスデビュー以前は「若麒麟」の四股名で活躍した幕内力士だったが、大麻所持の容疑で角界を追われ現在も執行猶予期間中の身。ここに、新日本プロレス出身の“狂犬”柴田、“暴走柔道王”小川直也の弟子である澤田が絡むのだから、波乱の予感を禁じえない。

 鈴川と澤田は、早くも相手チームをこき下ろす。桜庭を「もうロートルで、半分棺桶に足を突っ込んでいるような人間」と言い放ち、柴田については「狂犬どころか柴犬。いや、チワワ」とボロクソ。

 それに対し桜庭は、「人の悪口を言うんじゃなくて、尊敬しながら試合をしたいですね、僕は」と口ぶりは穏やかながら鋭い目付きで、「プロレスっていうプロレスじゃなくて、ガッチガチバッチバチなのをやりたいですね」と宣戦布告。また、柴田は「(鈴川と澤田は)顔に緊張感がない。試合をしていかに響かせるかというのを考えていないのがふたりの表情に出ている。だから、安易な罵倒の言葉しか出てこないんじゃないか」と挑発する。

 いやはや、果たしてこの一戦は「プロレス」の試合として成立するのだろうか!?

 柴田はそれを察してか、こうも言う。

「今回の試合が『プロレス』と言えるものなのかどうなのか、探り探り、よくわからないままやるという部分があるので、ちょっとピリピリしています。相手が何をやってくるかわからない? こっちも何をやるかわからないですけどね」

 つまり柴田は、不測の事態に備え臨機応変に闘う覚悟をしているのだ。

 だが、実はこれぞアントニオ猪木が昔から主張している「プロレスと格闘技は同じもの」というポリシーに通じるものである。曰く、それが「闘い」であれば、ルールや試合形式にはこだわらない。常々、猪木はこう口にする。

「リング上で“凄い試合”を見せてくれればそれでいい」

 それこそが、格闘技とプロレスの人気復活の大前提であることは間違いない――。さらに猪木は、今回の大晦日のイベントを評し、その胸の内をこう吐露した。

「かつて、ファンがプロレス離れを起こした時があってね。その時、作家の村松友視さんが『私、プロレスの味方です』という一冊の本を書いたことによって(80年)、『そうやって楽しむ方法もあるんだな』って、ファンに見方を変えるきっかけを与えたことがある。その後、ブームが到来するわけですけど、今回の『IGF』と『DREAM』のタッグが、そういった別の見方を提示するきっかけになってくれればいいと思ってますよ。これは本音の本音の話でね、ンムフフフフ…」

(文/大谷“Show”泰顕)

■『元気ですか!! 大晦日!! 2011』
12月31日、さいたまスーパーアリーナ 14:00開場、15:00開始予定。「スカパー!」及び「ニコニコ動画」で完全生中継される。http://www.dreamofficial.com/

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