「うまカレ」ホームページ

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 初出資馬が無敗でG1を勝っちゃった――。2歳馬の王者を決めるG1・朝日杯フューチュリティステークスが2011年12月18日、中山競馬場1600メートル芝で行われ、1番人気のアルフレード(美浦・手塚厩舎、父シンボリクリスエス)が無傷の3連勝で、頂点に立った。アルフレードは一口馬主クラブ「キャロットクラブ」の所属馬で、表彰式の口取り(記念撮影)では出資者たちがG1馬の「オーナー」になった喜びを噛みしめた。そんな出資者の中に一際若い青年の姿があった。今年発足したばかりの学生競馬団体「うまカレ」代表の佐藤航さん(21歳)だ。

 佐藤さんは自他共に認める「競馬ヲタク」。1日10時間以上競馬のことを考えているといい、「365日競馬」という目標のもとに2011年1月1日の川崎競馬から欠かすことなく馬券を買い続けている。今年は同時に「馬主」という夢にもチャレンジし、初めて出資したアルフレードが見事G1馬に輝いた。

 一口馬主の場合、多くの出資者がいるため、口取りは申込者の中から抽選で選ばれる。当然、G1の有力馬ともなれば倍率も高く、海外G1を制したハットトリックやシーザリオなど、数々の名馬が所属した名門キャロットクラブでも、初出資馬が無敗でG1制覇し、その口取りに参加したのは佐藤さんが初めてだという。

■アルフレードは売れ残りだった!

 佐藤さんがアルフレードに出資したきっかけは、代表を務める「うまカレ」にあった。うまカレは「若い世代から競馬を盛り上げよう」と2011年4月に結成された大学の競馬サークルの連合団体で、毎週土曜日にインターネットで放送する競馬討論番組「うまゼミ!」を中心に、ブログ執筆やグループ観戦なども行っている。「結成後の反省会で、一口馬主をやってみるかということになって、5月の頭にキャロットクラブに入会しました。出資馬は僕が血統で、副代表の村山航太が馬体でそれぞれ選び、徹夜で検討しました。入会が遅かったので、選べる馬は20頭くらいしかいませんでしたが、2人の推薦が一致したのがアルフレードでした」

 キャロットクラブの1歳馬募集が始まるのはデビュー前年の9月から。活躍馬の多い人気クラブだけあって、良血馬のほとんどは最初の募集で満口になってしまう。翌年の5月まで残っていたアルフレードは言ってみれば「売れ残りの余りもの」だった。そんなところからG1馬を見つけて来るのだから恐れ入る。

■「最高の瞬間を味わった」

 当日、佐藤さんは緊張の中、うまカレのメンバーたちと観戦。「これほど中山の直線が長いと思ったことはありませんでした。良く聞くコメントですけど、経験して初めて意味が分かりました。ゴールした後、後ろにいた村山とハイタッチして口取りに向かったのですが、その時に馬場から見た中山競馬場のスタンドの光景は一生忘れないと思います」

 佐藤さんは競馬の後は忘年会を楽しんだといい、「最高の競馬仲間を得て、最高の瞬間を味わえました」と、1日を総括する。あれこれ言い合って予想をしたり、レースを見たり、語り合ったりできるのも競馬の醍醐味だ。佐藤さんは、「うまカレは随時メンバーを募集中です。マニアックな人の方が目立ちやすいので敷居が高いと思われがちですが、競馬の楽しみ方は人それぞれ。大学に競馬サークルがない人にも気軽に参加してもらいたいです。一緒に競馬を見よう、一緒に競馬を楽しもう、一緒に競馬を盛り上げて行こう」

と未来の仲間たちにメッセージを送った。

◇関連サイト
・うまカレ - 公式ホームページ
http://umacolle.syncl.jp/
・うまカレ Blog
http://umacollege.blog.fc2.com/

(野吟りん)