【カイロ=小泉大介】イラク駐留米軍は15日、同国のバグダッド国際空港で「完全撤退」式典を行いました。前日にオバマ米大統領が戦争終結宣言を行ったのを受けてのもの。式典ではパネッタ米国防長官が演説し、「撤退」後も形を変えた部隊の残留を行う姿勢を示しました。

 式典では米軍部隊旗撤収の儀式が行われましたが、治安上の理由からかパレードなどはなく短時間で終了しました。イラクの有力政治家も、国防相を除き目立った姿はありませんでした。

 この日、イラクを“電撃訪問”したパネッタ長官は米軍兵士を前にした演説で、「あなたたちは偉大な誇りを胸にイラクを去ることになる」などと表明。一方で、「イラクは今後も、テロ、国家分断の策動、経済・社会問題などの試練を受けるだろう」「米国はイラク国民支援のため、ここにとどまる」と述べました。

 現地からの報道によれば、式典にあたりイラク市民からは、「イラクはわれわれの国であり、米軍の撤退はとても幸せなことだ」との喜びの声とともに、「米軍はイラクを破壊しただけで、それ以外には何も残さなかった」などの批判も上がりました。