29日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では、「落合博満“オレ流”の裏側 無表情の真実」と題し、監督生活8年でリーグ優勝4回&日本一1回を成し遂げた名将で、今季をもって中日ドラゴンズを退団した落合博満氏に、長嶋一茂氏がインタビューした様子を放送した。

「ゲームセットという時点で、“ああ解放されたな”っていう。何年ぶりだろう。日曜って、こんなに人出があるの。俺、野球の試合やっているから、その行き来だから、分からないのよ。出てきたっていうのは8年ぶりでしょ?こんなに人多いんだ」と、ユニフォームを脱いだ現在の心境を語る落合氏。

9月に同監督の退任が発表されるや、チームは一気に浮上、大逆転でリーグを制した格好となったが、このことを訊かれると、「頑張ったっていう表現よりも、これが恐らく監督とやる最後なんだから、みっともないことはできないよなって。それと、俺らやってきたんだから一回は監督に認めて貰いたいよなっていうのがあったんじゃないかな。これは俺の推測。誰のためじゃない。監督のためだとか、コーチ、自分のためっていうよりは、一回はこれだけ毎年にボロクソに言われている監督に、自分ら認めて貰いたいなっていうのが、あったんじゃないかな」と語る。

また、日本シリーズではソフトバンクホークスの前に敗れはしたが、落合氏は「シーズンはじまる前に“日本シリーズは考えるな”と。要するに、二年連続で優勝すればそれでいいからっていう話はしてたんで、大満足は大満足なんですよ、私は。世の中の人が考えているほど、日本シリーズで負けたから“ああ、悔しい”っていう気はないんです。もう、そこへ第一目標を置いてたから」と晴れ晴れとした様子で話した。

さらに、落合氏といえば、試合中のベンチでは常に無表情となり、一切感情を露わにしないことでも知られているが、「イニング毎に必ずベンチ立つでしょ? 裏行って、表情変えているから。監督室帰って、例えばお茶飲んだり、水飲んだり、一人でボソボソ文句いいながら、“あの馬鹿野郎、あんなところで、あの球打ちやがってとか独り言を言ったり。そこで頭切り替えて、ベンチ行って座っていると。この繰り返しですよ」と明かし、大笑いをしたのだった。
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■Baseball Journal オピニオン
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