マシュー・グレイ・ギュブラー(左)とシェマー・ムーア (撮影:南樹里)

常識を覆す犯罪者たちを相手に難事件解決に挑む、米国FBIのエリート・プロファイラー・チーム「BAU(行動分析課)」の活躍を描いた、大人気ドラマ「クリミナル・マインド」シリーズ。同シリーズにおいて、Dr.リード役のマシュー・グレイ・ギュブラーと、デレク・モーガン役のシェマー・ムーアが揃って来日しインタビューに応じ、シーズン5の見どころや近況などを語った。

――2人とも“セクシーアイコン”として女性に大人気ですが、お気持ちはいかがですか?

シェマー・ムーア(以下、シェマー):ひゅー! わお!(と、大はしゃぎ)。

マシュー・グレイ・ギュブラー(以下、マシュー):わお!

シェマー:自分がちょっとオバカな役目を演じることで、マシューのことを惹き立てているんだよ。だから僕はいつも坊主頭なんだ。今、ニューヨークのサンセットブルバードにマシューの大きな広告があるんだけど、それがすごく素敵な写真なんだよ。(拗ねたフリで)僕の写真はないけどね。だから、そろそろ“セクシーアイコン”の座を僕に返して欲しいんだけど、まだ譲ってくれそうにないな(笑)

マシュー:(笑って受け流す)

シェマー:マシューが長髪の時は、女の子みたいだったから、ちょっとデートに誘おうかなぐらいに思っていたよ(笑)

マシュー:今の時代ってオタク系がウケるようになったからね。僕が演じたスペンサー・リードの役は、オタク気質なので特権だったかなと思うし、リードのキャラクターが、その風潮に貢献しているんじゃないかな?

――では、“セクシーアイコン”として、お互いにライバル心のようなものはありますか?

シェマー:それはないな。

マシュー:そうそう。

シェマー:まったくタイプが異なるからライバル心はないね。僕は41歳だし、マシューは31歳。良い人生を歩んできたと思うし、彼とは人生経験が異なる。それぞれプライベートでは女性との出会いがあって、デートもしているからね。そういった違いが、良い形で劇中に反映して作品が素晴らしいものに仕上がっていくのがいいんじゃないかな。お互いに、今が一番いい状態だと言えると思うよ。

――ご自身のキャラクターを演じるために、健康管理や肉体作りなどで心がけていることはありますか?

マシュー:シーズン1から3ぐらいまでは、演じるための予習や復習が欠かせなかったんだ。オン(役に入る)に時間がかかったけれど、シーズン4以降は台本を読めば、スペンサーならどうするか? というのが、自然と理解できるしすんなり演じられるようになったんだ。

シェマー:デレク・モーガンはタフガイだから、見た目を保つことは大事だと思う。だからワークアウトぐらいだね。女性ファンの期待にこたえなければいけないし、身体を鍛えていると調子がいいんだ、自分自身気分もいいしね。

マシュー:ワークアウトしているの?

シェマー:うん、してる。作品に相応しいモーガンのエッセンスというものを探すための方法の一つ。正直に言うと、シーズン1の頃は髪型も衣裳も気に入らないし、演技もイマイチ。だから見ても心地よくないから、あまり見たくないんだ。あの頃は、マシューが言ったように予習をしていたし、マシューも僕もお互いに完璧主義者だから、反省ばかりしていた。でも、プロデューサーや脚本家といったスタッフと話し合うことで、徐々に今のモーガンのキャラクターができあがっていったんだよ。それに最初の頃は、FBIのエージェントがコンサルタントとして現場に居てくれて。銃の扱い方、感情のコントロール方法とか、“FBIらしさ”を身につけていったんだ。

――6年もの間、FBI捜査官役を務めていますが、 周り方の反応はいかがですか?

マシュー:(通訳される前に、冗談で)僕、今の質問分かったよ!

シェマー:マジで?

マシュー:(通訳が入った後に)家族や友人は、まさか僕がこのようなシリアスな人物を演じるとは思っていなかったみたいだね。だって、『あなたが誰かの頭に銃を突きつけたり、突きつけられたりして泣いているなんて、笑っちゃうわ』って、友達に言われたことがあるし。

――オタク気質もないですか?

マシュー:ぎこちなさは、オタク気質なのかもしれないけどね。

シェマー:ちょっと待った。その“オタク”って感覚が、アメリカと見解が違うかもしれないからさ。日本では、バドミントンが得意とか言うとカッコイイ! と思われるかも。

――それはスーパークールです!

マシュー:ヤッター! じゃ、このインタビューの後で、一緒にバドミントンやろうよ。僕の腕前を披露できるチャンスだね! 

――楽しみです。

マシュー:あ、でも僕のバドミトンはストリートスタイルだからね。難しいと思うよ。ネットはないし、バウンドしても有効だよ。

――ネットなしならば、日本には羽子板という遊びがあるので、ぜひ。

マシュー:そうなんだ、オーケー!(と、うなずく)

――シェマーさんは?

シェマー:僕の母親はボストンの出身でね、俳優のキーファー・サザーランドが大好きなんだよ。だから月曜に彼のドラマ放映時間は、母が陣頭きって、「ジャック・バウアーの時間よ」とリビングに家族を集合させるんだ(笑)。『クリミナル・マインド』は、アメリカでは水曜の夜に放映されるんだけど、家族は「ディナーに出かける」「約束が!」とかなんとか言って、みんな出かけちゃう。だから僕は独りでテレビの前に座って、『録画しなきゃ!』ってリモコンを片手に悪戦苦闘している、という寂しい状態なんだ。

親族や友人の中で俳優業は僕しかいないし、17年間も俳優をやっているのに、どうも家族とか身近な人たちは厳しいよね。僕はジョージ・クルーニーやブラッド・ピットみたいな俳優ではないけれど、今の自分に満足しているよ。身近な人は、俳優としての僕の成長を黙って見てくれているけれど、褒めてくれるのはなかなかないんだよ。でも、2週間前に、(有名な週刊誌)「Entertainment Weekly(エンターテインメント・ウィークリー)」に載ったら、周りのリアクションが大きくて、驚いた! ようやく認められたんだな、と思うとすごく嬉しかったよ。

――良かったですね。

シェマー:ついにやったね!って感じかな(笑)。

――ところでドラマでのプロファイリングが、普段の生活で役立つことはありますか?

マシュー:僕はプロファイリングがヘタでね。でも、シェマーの観察力はすごいよ。

シェマー:それは育った環境に起因したと思うな。といっても、普段の生活で、“ん? あそこに立っている男性は拳銃を持っていそうだ、怪しい”とかって、犯罪者のプロファイリングはしていないよ。僕の父は日本人女性と再婚していて、僕にとって異母弟妹が日本の神奈川県に住んでいるのだけどね、僕自身は一人っ子として育った。家庭の事情があって、幼い頃からデンマークやバーレーンとか、さまざまな国々で生活したから。そういう環境で育つと人間観察をたくさんするようになるんだ。それに(異国で)友達をつくるには、待っていてはダメだと思って、自分から声をかけるようになった。声をかけるためには、まずその相手の観察が必要なんだよ、それで身についたんだと思うな。

――シーズン5では、ホッチの家族問題やマシューさんの監督作もありますよね? 改めて見どころをお願いします。

マシュー:やっぱり100話目を含む記念すべきシーズンだし、僕が念願叶って(第16話「母の祈り」で)監督デビューしたことも言わないとね(笑)。今までは小規模な作品の監督しかしたことがなかったから、自分でこなさないといけないことが多くてね。その点、『クリミナル・マインド』の監督は、スタッフが優秀でやりやすかった。子役の演出は正直不安だったけど、彼らが予想外の演技と感情を作品に持ち込んでくれたんだ。あとは、僕がプライベートで、ダンスでコケて怪我をしたために、劇中では膝を撃たれたことにして松葉づえ姿で登場しているんだよ。

シェマー:マシューが怪我したせいで、4、5回テイクが多く必要になって、撮影が大変だった!……というのは冗談だけどね。僕が交通事故に遭って足を骨折したんだけど、劇中では怪我をしていない設定になっていたから、8話とか9話の引きの画で、モーガンが走るシーンはスタントが演じているからチェックしてみて。よくよく見ると違う!ってなると思うから。そしてマシューが監督した「母の祈り」は、パワフルなストーリーで、シーズンのピークになっていると思うよ。


モーガン役のシェマーは初来日、日本人でも聴き取れるように配慮し、口調はゆっくりめ。リード役のマシューは2度目の来日とあって、挨拶は「コンニチハ」「アリガトウ」と日本語! 2人が10歳差だと改めて知ったが、共にモデル出身で話術も巧みという、その紳士ぶりに女性記者は皆ノックダウンされたほど。ちなみにシェマーはハグ&手にキスという大サービス。それなのに(ここで謝罪しても無駄だけど)、バドミントンがスーパークール! だなんて、ノセてごめんなさい。


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