AV男優引退がウワサされる鷹さんを直撃すると、かなり不機嫌な表情。現在のAV界に抱く不満をブチまける

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 加藤鷹がAV界を引退する――そんな噂がこの秋、複数の関係者の間でささやかれている。そこで真偽を確かめるべく、“ゴールドフィンガー”を直撃した!

■2005年あたりから俺のアダルト人生が激変した

――鷹さん、週プレです!

「週プレ? 突然、なんだよ?」

――実は、鷹さんが引退して飲食店を経営するという噂を聞いたんですが、本当ですか?

「え? そんなこと言ってないよ。そういう噂は腹立たしいから、今度にしてくれ」

――噂はガセですか?

「だからやめないって! どうせ俺を気に入らないアダルト業界の誰かが言ってんだろ。俺が死んだって噂が流れたこともあったし」

――えっ、死亡説ですか?

「俺が『肺がんだからもうじき死』って冗談で言ったら、それを言いふらすヤツがいてさ(怒)」

――それは鷹さんが悪いと思いますけど……。現在どれくらいのペースで出演されてるんですか?

「『ドグマ』(AVメーカー)のTOHJIRO監督の作品にしか出てないから、月に2、3本くらいかな。

――え!? それだけですか!

「一番忙しかった頃の10分の1以下だよ。でもさ、別に俺、全然困ってないから。最近も法政大学と三重大学で講演をやってきたし、夏には香港へ行って、向こうの映画に出てきたしね」

――でも、AVが柱になってスケジュールが埋まっていった頃とは随分と変わりましたね。

「そんなの6年前からだよ。その頃から業界が激変したから」

――激変とは?

「『S1(エスワン)』が立ち上がった頃だから2005年くらいかな。前身というか同グループの『MOODYZ』の作品には呼ばれてたんだけど、『S1』を立ち上げる段階で俺を含めた既存のAV男優が一切呼ばれなくなった。まぁ、映像構築が変わっていったというか、業界的に女のコだけを画面に映す流れになったんだ。そこから俺のアダルト人生は激変したね」

――鷹さん自身の仕事もそこから減ってしまったと。

「それこそ『恵比寿マスカッツ』なんて、吉沢明歩とか2005年以前にデビューしたコ以外とはほとんど共演してないからね」

――なんか寂しいですね……。

「最近では俺のこと、もう現役じゃなくて普通の芸能人だと思ってる女優さんもたくさんいるみたいよ(苦笑)。俺はひと言もそんなこと言ってないけど、業界がそう思わせてるわけでしょ。まぁ、メーカーからしたらもう男優なんて要らないんじゃないの。俺は今でもTOHJIROのところで好きにやらせてもらってるけどさ。ほかのメーカーでやってるヤツに聞いたら『おまえ映るな』『息するな』『イクときに声出すな』って言われてるんだって。もうやってられないよな」

■田原さん、「朝生」で一度AV界を取り上げてくれ!

――結果的に現場から距離を置くことになったわけですが、鷹さんは今のAV界をどう見てますか?

「売れないから製作費がどんどん下がってきてるけど、売れないのは自業自得だよ。だって売れるものを作ってないんだから。今は業界も人探ししかしてないでしょ。小向美奈子みたいに誰が次に芸能界辞めるかってことだけ。ハッキリ言ってつまんないよね」

――どうしてそんなことに?

「スケベなことが大好きな『エロビデオ屋さん』が減ったからでしょ。メーカーの社員も今はみんな普通に大卒だけど、女が好きでもセックスが好きでもないから『こういう作品を作りたい』って志がまったくないんだよ。大卒かもしれないけど、俺に言わせたらみんなバカだね」

――それが男優排除にもつながっていると。

「メーカーのウェブに『男優はウザいから映すな』って書き込みがあると、そうか、やめたほうがいいのかってなってしまう。でも、あんなの数にしたら1%ぐらいの声でしょ。結局、作り手に志とかこだわりがないから、少数のユーザーの声に過剰に反応するんだよ」