『あの花』脚本家に海外ファンが質問「ゆきあつはなぜ女装したの?」
シンガポールでアジア最大級のアニメフェスティバル「アニメフェスティバルアジア2011」が、現時間の2011年11月11日から13日まで開催された。最終日には、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の特別ステージが用意され、同作の監督・長井龍雪氏、脚本を担当した岡田麿里氏、キャラクターデザインの田中将賀氏らが登壇した。ここでは、現地のファンから岡田氏に対し「ゆきあつはなぜ女装したの?」との質問が投げかけられた。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は、2011年4月から放送されたTVアニメで『あの花』とも呼ばれる。小学生のときに死んだはずの女の子「めんま」が、高校生となったかつての幼なじみの前に姿を現したことがきっかけとなり、幼なじみ集団「超平和バスターズ」の関係が修復されていくという物語だ。登場人物のひとりである男子高校生「ゆきあつ」が、想いを寄せる「めんま」と同じ服装、つまり女装をして夜道を疾走する場面があるが、作中ではその理由について明確には語られない。
イベントの質疑応答では、この点について現地の男性ファンが
「『ゆきあつ』はなぜ、めんまの格好をしたのですか?」と岡田氏に質問。「ゆきあつ」の女装は現地ファンにとっても大きな疑問だったのか、質問と同時に客席から大きな拍手が起こった。これに岡田氏は、
「女装はとても大切。『めんま』への想いを(登場人物の)それぞれが断ち切れてないというところを描きたかった。(そのなかで)『ゆきあつ』の『めんま』への思いの表し方が女装だった。『めんま』を忘れたくない、ひとつになりたいという思いだった」と、その意図を語った。
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 「ゆきあつはなぜ、めんまの格好をしたの?」から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv70143545?po=newslivedoor&ref=news#0:30:37
(土井大輔)