グリーンカーペットを背景に笑顔を見せるジャッキー・チェンさん(中央)。左側は日本語版の吹き替えを担当した江角マキコさん。右側は中川翔子さん

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今回で24回目を迎える東京国際映画祭が2011年10月22日、東京・港区の六本木ヒルズなどで開幕した。10月30日まで9日間にわたって、世界中から集められた130作品(提携企画を含めると354作品)が上映され、最終日には「コンペディション部門」の15作品から最優秀賞「東京サクラグランプリ」を選ぶ。

初日の10月22日は、ヒルズ内の「けやき坂通り」に、ペットボトルをリサイクルしてつくった「グリーンカーペット」が登場。特別招待作品「1911」を監督・主演するジャッキー・チェンさん(57)を先頭に、榮倉奈々さん(23)や小栗旬さん(28)など上映映画の関係者約300人が2時間半かけて歩いた。

グリーンカーペットには野田首相も登場

グリーンカーペットと開会式には、野田佳彦首相や枝野幸男経産相も登場。首相が同映画祭に姿を見せるのは、09年の鳩山由紀夫氏以来2年ぶり。野田首相は

「東日本大震災後、映画界からも、大きな支援をいただいた。その先頭になっていたのが、ジャッキー・チェンさん」

などと感謝の言葉を述べ、自分が影響を受けた映画としてジェームズ・スチュアート主演の「スミス都へ行く」(1939年)を挙げた。その上で

「この映画は、環境を守るためにダムの開発を阻止しようと一生懸命に動く政治家の話。最後にとった手段は、『長い長い演説をして法案の成立を阻止する』というもの。私もそのまねをして、1日13時間しゃべり続けたことがある」

と、自らのエピソードを披露、会場の笑いを誘っていた。