“4冠”の日本代表を中国が称賛「日本サッカーに学ぶのが正しい道」。

写真拡大

10月16日までベトナムで開催されていたU-19の女子サッカーアジア選手権。日本女子代表は4勝1分0敗という好成績で2連覇を達成し、来年ウズベキスタンで開催されるU-20女子ワールドカップへの出場権を獲得した。そうした中、中国スポーツメディアの網易体育は今年1年間の日本サッカーの活躍ぶりに注目。男女合わせ“1年で4冠”と、その快進撃を伝えている。

“4冠”の内訳は、まず、1月にカタールで開催されたアジアカップの優勝。続いて6〜7月にかけてドイツで開催された女子ワールドカップの優勝、8月に中国で開催されたユニバシアードの男子サッカーの優勝(女子は準優勝)、そして今回のU-19女子サッカーアジア選手権での優勝だ。これら4つの大会はその規模やレベルなどにおいて同列に語ることは難しいが、“4冠”を達成した日本に対して中国は1冠(ユニバシアード女子サッカー)止まり。ここ最近、低迷が続いている中国サッカー界からしてみれば、「大会の規模やレベルなどは関係なく、とりあえず優勝したかどうかが重要」といったところなのかもしれない。

網易体育の論評では、何よりも日本代表の“粘り強さ”にスポットを当てている。アジアカップ準々決勝のカタール戦で、日本代表が1人少ない状況下でも逆転勝利を収めたこと、延長までもつれた決勝の豪州戦では最後の最後にゴールを決めて優勝したこと、女子ワールドカップ決勝の米国戦で2度リードされながらその都度追いつき、最終的にPK戦で優勝を果たしたことなどを例に挙げ、それらが“粘り強さ”の証明だと説明している。また、大学サッカーに至っては“粘り強さ”以前に、確固たる実力と人材を備えており、「将来、どこの国が日本を脅かせるというのか」と、日本サッカーの圧倒的な強さと選手層の厚さを称賛した。

興味深いのはこうした“日本サッカー称賛”の論評に対し、中国人サッカーファンの間にはある種のあきらめムードが漂っていること。かつてはこうした内容には反発の声が少なからず挙がったものだが、ここ最近の自国代表の不甲斐ない戦いぶりによほど嫌気がさしているのか、中国人も素直に受け入れている傾向がある。実際、今回の論評も「歴史の話はするな。スポーツを直視しろ」や「日本サッカーに学ぶのが正しい道」といったコメントに多くの支持が集まっており、中国人の自国サッカーへの不信感や諦めは、かなり根強いものがあるようだ。