日本サムスン・尹晋赫代表と聴導犬を譲渡された女性

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   日本サムスンが、聴導犬育成と若者の自立支援を目的として2008年に設立した「あすなろ学校」。ここで育成された聴導犬7匹の「譲渡式」が2011年9月30日、同社社屋で行われ、耳の不自由な人たちに引き渡された。

犬との生活で前向きな気持ち生まれる

   「あすなろ学校」は、日本補助犬協会が日本サムスンの支援のもとで運営している。社会的な自立を目指す青少年が6か月間、犬と生活を共にしながら聴導犬に育てる訓練を行い、自身は社会復帰を目指すプログラムを実施している。これまでに、15人の卒業生と3匹の聴導犬を輩出してきた。

   あすなろ学校の犬たちは、もともと捨てられていたり、虐待されたりして保護された犬だ。生徒のひとりは、世話をしていた犬の懸命な姿と自分を重ね合わせ、自身の自立へと前向きに気持ちが変化したという。「先生から犬の過去を聞き、『昔あったことにしばられず、これからを考えることが大切だ』と言われました。そのひと言は、私の勇気の源になっています」と明かした。

「私の耳の代わりとなって助けてくれる」

   譲渡式では、卒業生と犬がこれまでに訓練してきた成果も披露。目覚まし時計の音や携帯電話のメール着信音を聞き分けて、耳の不自由な飼い主に知らせるなどのデモンストレーションを行った。聴導犬を譲渡された女性は「玄関のベルを教えてくれるなど、私の耳の代わりになって生活を助けてくれます。たくさんの人に聴導犬の素晴らしさを知ってもらいたい」と、犬と過ごせる喜びを語った。

   現在、日本では聴覚障がい者数約36万人に対し、聴導犬の数は30匹にとどまっている。あすなろ学校は今後、年間10匹の聴導犬輩出を目指す。<モノウォッチ>

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