試合 :ロンドン五輪 アジア最終予選 第1戦
開催日:2011年9月21日
結果 :U−22日本代表勝利
スコア:「2−0」
得点者:東慶悟 山崎亮平

○ U−22日本代表

FW:大迫勇也
MF:原口元気 東慶悟 清武弘嗣
MF:扇原貴宏 山村和也
DF:酒井高徳 濱田水輝 鈴木大輔 酒井宏樹
GK:権田修一

FW:永井謙佑
MF:山崎亮平 清武弘嗣 原口元気
MF:山口螢 山村和也
DF:酒井高徳 濱田水輝 鈴木大輔 酒井宏樹
GK:権田修一

○ U−22マレーシア代表

FW:ラムラン アンブマミー
MF:オスマン ジュソー カンダサミ ノル
DF:アズミ シャス アーマド ジャスリ
GK:カイルル

FW:ラムラン イブラヒム
MF:オスマン ファザイル カンダサミ ザカリア
DF:アズミ シャス アーマド ジャスリ
GK:カイルル


前半10分、東と清武のワンツーのような形で、とても良い攻撃で先制点を奪ったのですが、その後からは攻撃が単調化してしまったかなと思います。前線の選手の足下にボールを入れて、落とされたボールをミドルシュート、または、落とされたボールをサイドに展開してクロスボールを放り込む、更には、狭いスペースでパス交換して中央突破、という感じの攻撃を、機械的に繰り返しているような感じでした。

もちろん、そういう攻撃が悪いという事ではなく、問題は、リズムがずっと同じだった、という事と、足下にボールを受けてドリブル、足下にボールを受けて、パス、パス、パス、という事であったり、相手が完全にゴール前で守備を整えているところにアイデア無くクロスボールを入れる、という事を繰り返していたり、という事で、つまりは、相手を見ながらの攻撃、という事が出来ていなかった、という事ですね。

このあたりは日本サッカーの悪癖だなと思っていて、パスが繋がると思うと、やたらとパスばかりをしてしまい、不必要なパス交換が1つ2つと入ってしまったり、個の力で仕掛けるという事をしなくなってしまったり、という状態になってしまいますよね。そこで自分で前を向いて仕掛けるなり、シュートを撃つなり、という事をすれば大きなチャンスになるのではないか、というシーンでもパスなので、それだと相手としては怖くないですよね。

足下でボールを受けて、パス、パス、パス、という攻撃しかしない事が、途中からは完全に読まれていました。しかもそのリズムがずっと同じなので、どのタイミングで前線の選手の足下にパスを入れてくるのか、または、ボールを持った選手がどのタイミングで他の選手にパスを出すのか、それが読まれていましたから、相手のカウンターに全く威力が無かったので救われていましたが、ボールの奪われた方や奪われる位置が悪い、というシーンが多々ありました。

それから、相手が既にゴール前の守備を完全に整えていたならば、そこにクロスボールを放り込んでも、相手がマレーシアだったとは言え、それでゴールを決めるというのは難しいと思いますので、そこで簡単にクロスボールを放り込んでしまわずに、もう一度戻して作り直す、という事をやって欲しかったなと思います。特に1点リードしている状態だった訳でもありますし、そんなに攻め急ぐ必要は無かったのではないかと思います。

また、相手は守備的ではありましたが、「4−4−2」でコンパクトな3ラインを敷き、DFラインをそんなに深くは下げていませんでしたので、もっとDFラインを狙うような攻撃をして欲しかったなと思います。そのタイミングで2列目あたりの選手が裏へ走り込んでいれば、というシーンで止まっているので、足下にボールが来るのを待っているので、縦へのスピード感がありませんでしたし、相手の守備を縦に揺さぶる事も出来ていませんでしたし、楔のパスを狙われて奪われる、という事にもなっていました。