『僕は君たちに武器を配りたい』(講談社)

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   講談社は2011年9月22日、新刊『僕は君たちに武器を配りたい』を発売する。20代の若者、とりわけ高学歴ワーキングプアに対して、「ゲリラ戦」で生き残る方法を指南する。

   著者は、東大助手や戦略コンサルのマッキンゼー&カンパニーを経て、現在は京都大学客員准教授として起業論を教えている瀧本哲史(たきもと・てつふみ)さん。エンジェル投資家でもある瀧本さんは「投資家的生き方」の重要性を強調している。

差別化できないと人間も「コモディティ」になる

   冒頭に瀧本さんが指摘するのが、「コモディティ化」。もともとは工業製品に対して使われてきた言葉だが、人材についても同様だ。いくらスキルが高くても、例えば「TOEIC900点」のようにスペックが同じであれば、「どれだけ安い給料で買えるか」だけが比較基準になりつつある。「勉強(努力)と収入は比例しない」のだ。

   また、就職せずに現役学生が起業することは、他との差別化ができない「コモディティ起業」を生みがちで、「高学歴ワーキングプア」への道に繋がりかねないとも警告。

   リスクをコントロール可能な範囲で「ハイリスク・ハイリターン」の選択肢を多くとりながら、他のものとは代替できない「スペシャリティ」を目指すべきだと説いている。

「リスクをとらないことこそが、大きなリスク」

   最後には、

「人生は短い。愚痴をこぼして社長や上司の悪口を言うヒマがあるのなら、ほかにもっと生産性の高いことがあるはずだ。もし、それがないのであれば、そういう自分の人生を見直すために自分の時間を使うことだ」
「人生ではリスクをとらないことこそが、大きなリスクとなるのである」

と投げかけている。いわば「決起」を呼びかけているとも言えそうだ。

   単行本(ソフトカバー)、296ページ。定価1890円。「武器としての決断思考」(星海社新書)と同時発売。<モノウォッチ>

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