今年の3割は去年ならどれくらいの価値なのか?セリーグ編|2011年NPBペナントレース

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今日は、ちょっとたくさん表を見ていただく。NPBもそろそろ終盤を迎えているが、打者が打席に立つたびに出るSTATSを見ていると、今年はセパ両リーグの打者が揃いもそろって大不振に見えてしまう。ご存じの通り、統一球と審判部の再編成などを主因とする極端な投高打低が進んだからだ。

例えば、今年の3割打者は昨年ではどれくらいの打率に相当するのか。これを知るために、何か方策はないかと考えた。で、はるかな昔、私を苦しめた「偏差値」というやつで見てみたらどうなるか、試してみることにした。まずはセリーグ 打率と安打数。打率は規定打数。安打は300打席以上。

ご承知の通り、偏差値は50を平均として数字のばらつきを見るわけだから、偏差値50に赤線を引いた。

端的にいえば、今年の打率3割は去年なら.330に相当する。長野久義の今年の打率は去年の青木の高打率に迫る。今年の長野は絶賛に値する。いい加減に振りまわすのではなく、確実にミートできる技術はトップクラスだ。また、今年のマートン、平野は去年とそん色のない活躍であることが分かる。

まだシーズン終了まで30試合ほどあるが、最多安打は最終的に165本程度に収まろう。8掛け。ずいぶんな落ち込みようだ。マートン、青木、長野、東出、平野らの奮闘が目立つ。今年前半不調だった東出は後半大活躍。広島が優勝戦線に踏みとどまっている要因の一つだ。

本塁打と打点。いずれも300打席以上(300打席以下でこの表の選手よりも本塁打、打点をあげている選手は何人かいるが、割愛している。あくまで300打席以上の打者の相対的な評価を見るのが目的だからだ)。

投高打低は、とくに長打力の分野で顕著に表れている。本塁打も打点も激減。セに限れば、最終的な数字としても今年の本塁打王は35本以下になるだろう。これだけ長打が減れば、投手陣は楽なはずである。

打点を見ると、偏差値でも今年は大きく数字が落ちている。つまり、群を抜いて打点を稼ぐような中心打者が不在だったということ。去年のレベルでいえば6番打者程度の打者が何人かいただけということになる。長打の不足が大きく響いているのだろう。

まだシーズン途中であり、昨シーズンとの比較は、特に積み上げの数字では正確には出ない。また偏差値をこういう風に使うのが正しいのかどうかわからないが、今年のNPBの異変の一端が垣間見える。続いて稿を改め、パリーグの打撃を見てみる。