「ブラック・ジャック〜青き未来」 手塚治虫×「寄生獣」の岩明均脚本で大復活ーーっ!

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『寄生獣』『ヒストリエ』の岩明均脚本!
『不安の種』の中山昌亮漫画!
原作、手塚治虫!
ブラックジャックが復活した!
9月22日号、いま本屋に並んでる『週刊少年チャンピオン』に復活第一回が掲載されている。
“法外な料金を代償に、患者を救い続けるモグリの天才外科医・ブラック。ジャック。
そのメスがふたたび光る―――!!”
なんて説明はもう野暮でしょう。
全日本国民みんな読んでる手塚治虫の代表作 『ブラック・ジャック』。
実はBJは幾度も復活している。
邪悪全開の山本賢治版『ブラック・ジャック~黒い医師』。
豪華作家陣で蘇ったバージョン『ブラック・ジャックALIVE』青池保子/立原あゆみ/柴田昌弘/手塚眞+岡崎能士/吉富昭仁/高口里純/たがみよしひさ/やまだないと/乾良彦/八神健/永井豪/田口雅之/葉月京/村生ミオ/近藤佳文/高倉あつこ/井荻寿一/芹沢直樹/手塚眞/きくち正太/佐藤マコト/北見けんいち!!!!
さらには、日本プロバスケットボールリーグとのコラボ吉富昭仁バージョン 『ブラック・ジャックB・J×bj』
などなど。
何度蘇っておるのかーーーっ! 火の鳥かーーーっつーーの。

しかし、今回の蘇りは凄いよ!
「寄生獣」の岩明均脚本である!!!!
連載第一回は、巻頭カラー53ページ。
ブラックジャック、老年です! 少年漫画誌なのに、老いた顔、目尻にしわよってます。
「さあ えーーと 50いくつじゃない? 60にはなってないと思うけど」
年上! 少年漫画で、自分より年上の主人公、ひさしぶりです。

しかも、舞台は、前時代的な絶対専制国家ハロイ。
難民キャンプの描写からスタートするヘヴィな設定。

「先生 らいじょうぶ?」

“情報統制
思想統制
異分子の弾圧・粛正
人々に広がる疑心暗鬼”
ブラック・ジャックが呼び寄せられた理由は、独裁国家指導者ムタリロの手術。
政権維持のために、どうにか寿命を延ばせないか、というもの。
ブラック・ジャックの要求は2億。
「な…何を言っておるんだ!? 法外とは聞いていたがいくらなんでもムチャクチャだ!!」
「そうですかなあ…政権維持のためとあらばそう高くもないと思いますがね」
と、いつものBJ節も炸裂。
しかも、今回は狡猾にも取引に利用する老いて患う奇怪な病気、おそらく今後、ぐっと物語に関わってくるであろうことを予感させ、しかも、過去回想で1コマだけ出てくるピノコはどうなってるのかって謎も残しつつ、信用できない国家との駆け引きを開始したブラックジャック! さて、どうなるーーーーっ!!!!
って、めっちゃ盛り上がるところで次号に続く!
ぎゃー、続きを、はやくーーーっ!

ちなみに、ぼくの中で印象に残ってる『ブラック・ジャック』本家のエピソードは、落語家を目指す水頭症の少年の話と、サリドマイドの少年のソロバン大会の話と、イルカが真珠運んでくる話です。あ、あと動物が縮むエピソード。あ、あと高層ビルの真ん中に閉じ込められるヤツと(キリがないので省略)。
みんなは、何?(米光一成)