【仁志敏久の野球コラム】 甲子園、球児たちの夜 (Sports@nifty)

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元プロ野球選手の仁志敏久氏による連載コラム。常総学院高校(茨城)では1年生からレギュラーを務め、夏の甲子園には3年連続で出場している仁志氏。このコラムでは、そんな彼の視点で今夏の高校野球を語っていただきます。

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甲子園球児達の試合以外での時間はあまり知られておらず、聞いてみたいというニーズがありましたので、今回は経験談を話したいと思います。

大阪に出向くのは大抵8月になってから。抽選会があるのでそれまでに入る感じです。あまり早くても、練習場所や宿舎の問題、ちょっといやらしい話をすると費用の問題が出てきますので、ちょうどいいタイミングで入ります。練習場は恐らく高野連(日本高等学校野球連盟)からだと思いますが、割り当てられているので、その都度決まった場所に、決まった時間に行きます。

練習が終わると我らが常総学院はすべてフリー。暗黙で遠くに出かけてはいけませんが、宿舎近くを散策するくらいは問題ありません。(他の学校では外出禁止だったり、帰っても素振りだのなんだのと決まりがきついところもあるとは思います)

私が1、2年生の頃は、三宮の大きなホテルに泊まっていました。場所は駅近でデパートなどが立ち並ぶ街中にあったため、ちょっと買い物に行ったり、ふらふら散歩するには絶好の場所。デパートをうろついたりもしました。ロビーにはビリヤードがあり、生意気にもそれで遊んだりもしていました。

当時思い出すのは、電話で苦労したこと。その当時の彼女や友達に電話をすると、すぐにテレホンカードがなくなってしまうのです。ストンストンと数字が落ちていくのを見ながら、焦って話したことを思い出します。

3年生のときは、芦屋の古い旅館のような宿泊施設でした。正直あまりやることがないので、ファミレスに行くくらい。そういえば、その宿舎で生まれて初めて何も入っていない鍋からすき焼きを食べたのを覚えています。何も入っていない鍋を見て、「どうすんの?なにすんの?」と戸惑っていたものです。そうそう、2年生のときは海にも行きました。試合の日程が開いたため監督が連れて行ってくれたのです。

意外と楽しそうでしょ。はい、楽しかったです。行き詰まりそうな時間を自由にしたり遊ばせたりして飽きさせないようにするのも、常総学院高校・木内流のなせる技なのです。

(仁志 敏久)


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