地獄のような光景…ゴミに埋もれてしまった世界遺産ナポリ
「ナポリを見てから死ね」と言うことわざがあるように、美しい街並みに温暖な気候、そして美味しい食事など、風光明媚な土地として知られるナポリ。
世界遺産や世界三大美港のひとつでもあるこの街が、近年ゴミ処理場の不足により深刻化しています。
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ナポリ市周辺では近年ゴミ処理場の不足により、路上にゴミが放置される問題が断続的に続いており、今夏も未収集のゴミが2000トンを超えました。
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ゴミ処理場の拡張で対応しようにも、汚染を懸念する周辺住民の反対があったり、ゴミの不法投棄へのマフィアの利権なども絡んでいるため、一筋縄ではいかないのがイタリアの現実のようです。
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ナポリの夏は連日30度を超えるため、ひどい悪臭が漂っているとのことです。
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暴動などによる放火も後を絶たないようで……。
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観光名所も地獄絵図のような有様に。
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ダイオキシンが発生するなど衛生面は悪化の一途をたどっています。
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消火作業中。
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あまりの悪臭に鼻をふさぐ住民たち。
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収集車がゴミを満載しても、運ぶ場所がないため立ち往生することもあるとのこと。
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オシャレな商店街の路上を埋め尽くすゴミの山。
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ここが風光明媚なナポリの町だとは、にわかに信じられない状況です。
昨年10月に現地を視察したベルルスコーニ大統領は、3日でゴミを無くすと約束しましたが実現はされず、いまだゴミ問題の解決は見えていないようです。
世界遺産として名高いナポリの美しい街並みが戻ってくるのはいつになるのでしょうか。
Garbage's Everywhere in Naples
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