「ものすごく嬉しい!」ホーム優勝に望みをつないだ浅尾美和(右)と松山紘子(左)。松山も名古屋・中京大出。親や友人たちにがんばって成長したところを見せられたと話す (撮影:小崎仁久)

 ビーチバレー国内ツアー大日本印章オープンは13日、久屋大通公園(名古屋市)にて第2日を迎え、昨日の雨も上がり、初夏を感じる陽気の中、男女2回戦などが行われた。

 浅尾美和(エスワン)・松山紘子(SANDBLOCK)組は、昨日の1回戦に負けたため、敗者復活戦に登場。相手はツアー第1戦優勝の金田洋世・村上めぐみ組(三井企画(株)上越マリンブリーズ)。

 金田組に対し、ここまで2度戦って2敗であり、内容も大差による完敗。また、ツアー第1戦では、金田組を含め3試合で1勝2敗の成績。その勝ちも予選リーグ敗退が決まった後、大学生と高校生の格下ペアに挙げた白星のみ。全く結果を残せないまま今大会に挑んでいる。

 さらに愛知・名古屋は三重県鈴鹿市出身の浅尾にとって「ホームゲーム」でありながら、「相性が悪い(笑)」(浅尾)場所。過去に3位入賞もあるが、昨年の愛知大会は優勝候補筆頭に挙げられたものの予選リーグ敗退。最終日に残れず、チームの歯車が狂い始めるきっかけとなった。

 しっかり話し合って試合に臨んだと言う2人は、「肩の力を抜いて思いっきりいこう」(浅尾)と立ち上がりから積極的なプレイをみせる。「相手の足が動いていないのがわかった。強打ではなくショット(コントロールしたスパイク)を多めに攻撃した」と金田・村上が砂の深さに苦戦しているのをいち早く見抜き、レシーバーを動かすよう前後左右にボールを散らし、得点を重ねた。「こんなハズじゃない…」(金田)と相手に思わせたまま、第1セットを奪取。

 第2セットに入り前戦覇者が持ち直すが、試合の流れを渡すことなく終盤へ。「2セット目は相手に合わせてしまった」と話す浅尾はサーブで狙われ続けたが、なんとか凌ぎ、松山も「守りに入らず、サーブで攻めた」。幾度もデュースに重ねたが、最後は浅尾が決め、ホームゲームで嬉しい勝利を挙げた。

 試合後、浅尾は「これまで、試合で負けることより、練習でできることが試合で出せず、悔しかった。相手どうこうよりも、それを出せるかが問題だった」と話した。

 敗者復活戦を勝ち抜くと「ホーム優勝」も見えてくる。それは悲願のツアー初優勝でもある。勢いを週末に繋げていきたいところ。

結果は次の通り
□女子2回戦
浦田・西堀 2 (21-13,21-11) 0 山田・幅口
浦田・駒田 1 (22-20,18-21,4-15) 2 田中・溝江
□女子敗者復活1回戦
浅尾・松山 2 (21-18,27-25) 0 村上・金田
草野・石田 0 (18-21,10-21) 2 保立・宮川
□男子2回戦
井上・長谷川 2 (21-17,23-21) 0 長谷川・畑辺
朝日・青木 2 (16-21,21-11,15-13) 1 西村・Casey
□男子敗者復活1回戦
中川・吉田 1 (16-21,21-13,5-15) 2 畑・牛尾
仲矢・日高 0 (14-21,14-21) 2 白鳥・今井

■順当に2回戦突破、浦田聖子・西堀健実組(フリー)
強打を止められたりもしたが、修正しながらプレイできた。砂が深く、しっかり踏み込んで跳ばないといけなかった。風が強い中、西堀の、相手の間に落とすサーブが良かった。タケ(西堀)、サーブありがとう!(笑)

■ツアー第1戦の覇者だが名古屋では最下位、金田洋世・村上めぐみ
砂にやられた。砂が深いのと昨日は雨でボールが重くなり、私たちの機動力が出せなかった。(先週優勝で)あれ?こんなはずでは…と思ったまま、置かれている現状を把握できなかった。

■強敵、西村組を破り準決勝へ、朝日健太郎・青木晋平組(フリー)
相手は場数を踏んだチーム。苦しめられたが、試合前に対策をして前回できなかったことができた。サイドアウトがしっかり切れたことで展開は楽になった。ゲームの中でも課題はある。もっと試合数をこなしていかなくてはならない。

(取材・文=小崎仁久)