江戸時代の生活ぶりから学ぶものは多い

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   阪急コミュニケーションズから2011年2月に発売された新刊本『江戸に学ぶエコ生活術』(著アズビー・ブラウン/訳・幾島幸子)がユニークな視点で面白い。アメリカ生まれで、現在、金沢工業大学未来デザイン研究所所長を務めるブラウン氏は、イエール大学彫刻科で日本建築を学んだあと、1985年に東京大学大学院の修士課程に入るため来日。以降、25年余に渡り、日本各地を訪れ、習慣や風俗をその目で見てきた。そして著したのが、『Just enough』だ。

   『江戸に学ぶエコ生活術』は『Just enough』の日本語版。江戸時代の人々の暮らしぶりに着目したブラウン氏が、現代人の目で見たストーリー仕立てという手法で当時の人々の暮らしを支えていた技術やデザインを紹介し、いかに「足ることを知る」心豊かな生活をしていたか、生き生きと描いている。

   機能的で耐久性のある土間、重力を利用した理想的な水の供給システム、安らぎと風情が感じられる武士の屋敷など、いまやほとんど残っていない江戸時代のすぐれたエコ生活技術を紹介するとともに、現代に応用するべく提言も行っている。

   未来デザイン研究所所長らしく、味のある自筆のイラストも見ごたえがある。

   単行本、224ページ。定価2100円。<モノウォッチ>

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