携帯電話ランキングで1位から6位までスマートフォンが占めるほど、スマートフォンの人気が高い。さらに、シード・プランニングの調査によれば、2009年にはスマートフォンが搭載しているOSの約5割がSymbianだったが、iOS/iPhone、BlackBerry、Androidが急速に伸びてきたのだ。

BlackBerry は、法人市場に強いうえ、コンシューマ市場にも浸透し、今後もスマートフォンの1割台のシェアを維持する。スマートフォンブームを作り出したiOS/iPhoneは、グローバル市場での人気が高く15%台のシェアを維持しそうだ。
注目のAndroid は、参入メーカーが多く、端末種類も多い。そのため、市場ニーズに対応しながら最大シェアを維持し、2011年はスマートフォンの30%台、2012年以降は40%までシェアを拡大するとのことだ。

携帯電話に占めるスマートフォンのシェアも躍進している。2009年に16%だったスマートフォンのシェアが2010年には19.8%まで伸びた。前年比80%増、3億1700万台となった。インターネット・サイトの閲覧やオンデマンドで音楽・映像が視聴できるほか、ビジネス文書の編集も可能なため、需要が拡大しているのだ。
さらに2015年には携帯電話販売台数18億3000万台の46%、8億5000万台程度まで伸びると予測している。携帯電話の人口普及率が100%前後に達する国が増え、スマートフォンを積極的に販売するようになるとのことだ。

スマートフォンに加え、データ通信も携帯電話販売の重要な要素となっている。
2010年は世界の携帯電話加入数が52億8000万だが、2016年には73億1600万まで増える。新興国でも人口普及率が100%を超え、複数台所有が伸びるのだ。特に、3Gと4G/LTE方式といった高速データ通信端末の伸びは著しく、携帯電話全体に占めるシェアは、2010年の11%から2016年には53%となると予測している。インターネット環境とモバイルブロードバンドへのニーズが高く、普及の下支えをすることになるとのことだ。

今後、ポイントとなるのはスマートフォンとデータ通信となることが調査結果から明らかになってきた。それにあわせて、上位メーカーのシェアも変わってきそうだ。特にノキアは、いままでスマートフォンで上位に君臨していたが、Symbianを中心に勝負しているため、Android人気により苦しい戦いを迫られそうだ。

シード・プランニング

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