【杉山茂樹コラム】三浦知良、44歳。恐るべし。
MF長谷部6 僕的には、遠藤と長谷部が同じラインに並ぶ文字通りの3−4−3は、少し違うかなという気がしている。どちらかが前に出て、4人が菱形を形成しないと、1トップは孤立する。この試合では、本田が引いて、ボールを受けに来ていたが、それではサッカーは攻撃的にはならない。
FW前田5 前半、本田から良いパスが出たが、しまりのないフィニッシュに終わる。魅せるプレイができなかった。
FW本田7 背後にファンの視線を感じながらプレイしていることが伝わってくるが、カズの域にはまだ遠い。もっと魅せるプレイ、サービス精神のあるプレイに徹して欲しい。
※ 交代選手
GK西川 採点なし
GK東口 採点なし
DF岩政5.5 闘莉王にヘディングで負け、カズにゴールを許すきっかけを作る。わざと負けたとは思えないので、マイナス0.5。
DF栗原 採点なし
DF森脇 採点なし アジア杯では出場機会なし。今回も12分のみ。いまのところザッケローニの評価は低い。
DF槙野 採点なし どのポジションが適当なのか、見えてこない。
MF阿部5.5 久しぶりの登場もポジションが不明確で、らしさを発揮できず。
MF柏木5.5 もう少し高い位置でプレイしないと、チームとしてのバランスが取れないと思う。
MF松井5.5 チームがばらけてしまった後半からの出場だったため、馴染めずにプレイしていた。
MF藤本5 存在感発揮できず。プレイとポジションの適正があっていない。
FW李5 ボールが来なかった。
FW家長 採点なし もう少し長い時間見たかった。
FW乾 採点なし
見るべきは前半のみ。後半頭から一気に8人を替えたことで、Jリーグ選抜同然の、コンビの悪いチームになった。アジア杯で同じメンバーを使い続けた弊害を見た気もする。ザックジャパンは、14人目から少し怪しい。
監督 ザッケローニ7
3バックにトライしたことは評価できる。彼の「3−4−3は日本人にあった布陣」との見解にはまったく同感。5バックになりにくい3バック。このやり方を一つマスターしておけば、選択肢はグッと広がる。ヒディンク率いる韓国が、そのやり方で、2002年日韓共催W杯でベスト4入りしたことは、記憶に新しい。望んでいたものが、9年遅れで到来したと考えると、複雑な気持ちになるが。この際、それを言うのはやめておこう。
前回もお知らせしましたが、2010年10月にじっぴコンパクト(実業之日本社)から発売された「日本サッカー現場検証 あの0トップを読み解く」が、今回新たに電子版としてApp Storeから発売になりました。4月20まで期間限定価格として450円で提供しています。是非ご一読ください。よろしくお願いします。
【関連記事】
・勇気は与えるものではない
・視点にバランスを
・サッカーやってる場合ですか
・代代表の主力が2部にいる日本の不自然さ
・代表招集を断れる環境づくり
スポーツライター杉山茂樹氏の本音コラム。