ドバイWCで史上初の“日本馬ワンツー”、ヴィクトワールピサが優勝。

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1着賞金は600万ドル(約4億8,800万円)、世界最高の賞金額としても知られる競馬の国際G1ドバイワールドカップ(WC)が3月26日(日本時間27日深夜)に行われ、日本から挑戦したヴィクトワールピサ(牡4歳/栗東・角居厩舎/ミルコ・デムーロ騎手)が1着、トランセンド(牡5歳/栗東・安田厩舎/藤田伸二騎手)が2着に入り、日本馬がワンツーフィニッシュを決めるという歴史的な快挙を達成した。同レースを日本馬が優勝するのは初めて。

レースは序盤、ヴィクトワールピサが最後方、トランセンドが逃げる展開で進行。中盤からヴィクトワールピサが徐々に前へ進出し、トランセンドとヴィクトワールピサが引っ張る形で最後の直線へ。直線ではたたき合いの末に、ヴィクトワールピサが先にゴール板を駆け抜けた。なお、同じく参戦していたブエナビスタ(牝5歳/栗東・松田厩舎/ライアン・ムーア騎手)は最後の直線で伸びを欠き、8着に沈んでいる。    

レース後のインタビューでは、デムーロ騎手が「信じられない。日本のために祈っていました。ありがとう。日本を愛してます」(米競馬専門紙デイリーレーシングフォームの中継より)と、涙を浮かべるシーンも。また、同馬を管理する角居師も、震災に見舞われた日本の状況に触れながら、地元メディアのインタビューに答えた。

ヴィクトワールピサ(父ネオユニヴァース/母ホワイトウォーターアフェア)は昨年の皐月賞(G1)、有馬記念(G1)を制した2010年の最優秀3歳牡馬。同10月にはフランスで行われた世界最高峰のレース・凱旋門賞に挑戦(鞍上は武豊騎手)したものの、このときは7着に敗れている。主な勝ち鞍は前述のG1のほかに、弥生賞(G2)、中山記念(G2)など。通算成績は13戦8勝(うちフランス2戦0勝、ドバイ1戦1勝)。

ドバイワールドカップは1996年からスタート。当初から“世界最高額”の賞金を設定した国際レースで、毎年地元のアラブ首長国連邦はもとより、欧米、日本からも強豪馬が参戦する。これまでの日本馬の成績は2001年にトゥザヴィクトリーが残した2着が最高。

なお、3月26日は、1997年に行われたドバイワールドカップのレース中に骨折し、安楽死となった名牝ホクトベガの誕生日だった。
☆「ドバイワールドカップ」過去の日本馬の成績(※馬齢は出走当時)
1996年:6着 ライブリマウント(牡5)
1997年:中止 ホクトベガ (牝7)
1998年:6着 キョウトシチー(牡7)
2000年:6着 ワールドクリーク(牡5)
2001年:2着 トゥザヴィクトリー(牝5)/9着 レギュラーメンバー(牡4)
2002年:6着 アグネスデジタル(牡5)/11着 トゥザヴィクトリー(牝6)
2004年:8着 アドマイヤドン(牡5)/9着 リージェントブラフ(牡8)/12着 サイレントディール(牡4)
2005年:6着 アジュディミツオー(牡4)
2006年:4着 カネヒキリ(牡4)/7着 スターキングマン(牡7)
2007年:4着 ヴァーミリアン(牡5)
2008年:12着 ヴァーミリアン(牡6)
2009年:8着 カジノドライヴ(牡4)
2010年:11着 レッドディザイア(牝4)