北朝鮮の祖国平和統一委員会が運営するウェブサイト「わが民族同士」の掲示板に、金正日(キム・ジョンイル)総書記や後継者である三男、正恩(ジョンウン)氏を、「狂った野郎」などと誹謗(ひぼう)中傷する内容の詩が書き込まれていたことが分かった。書き込みは削除されたが、北朝鮮は非常事態に陥ったという。

 韓国メディアによると、対北朝鮮ラジオの自由北朝鮮報道は6日、「2010年12月21日、『わが民族同士』の読者掲示板に金正日と金正恩に関係する12行の詩が掲載され、大事件になった」と伝えた。

 詩は「最初の文字の心理」という見出し。一見すると金正日総書記や金正恩氏を称賛する内容だが、行の頭文字だけをつなげて読むと「金正日の狂った野郎、金正恩の犬野郎」と中傷する文になった。

 同サイトの掲示板は、外部の参加を誘導するために設置され、主に金正日とその体制を称賛する文が書き込まれる。内容はすべて検閲されるが、今回問題になった詩は精巧に書かれていたため、管理者は単純な金正日総書記を称賛する内容だと判断し、掲載したとみられる。詩は22日の夜10時ごろに削除されたが、300人以上が閲覧していた。

 自由北朝鮮報道によると、北朝鮮は詩が削除されてから2日後、同サイトを運営する「朝鮮6.15瀋陽奉仕所」がある中国の瀋陽に、労働党検閲団数十人を派遣。すでにサイト関係者の調査を進めており、関係者は本国に送還され処罰される見通しだと伝えた。(編集担当:新川悠)

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