初日舞台挨拶に登壇した、左から、石井隆監督、竹中直人、佐藤寛子/[C]2010映画「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」製作委員会

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前作『ヌードの夜』(93)から17年ぶりに公開された『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う』(公開中)の初日舞台挨拶が10月2日、銀座シネパトスで行われ、出演者の竹中直人、佐藤寛子、石井隆監督が登壇した。

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3人の女の完全犯罪に巻き込まれていく男・紅次郎を演じた竹中は「毎回、ゲストに女優さんが登場して、めちゃくちゃ楽しくて、『どこまで歳をとっても大丈夫だ!』なんて感じがしちゃいます(笑)」と本音をぽろり。一方、次郎を、完全犯罪に巻き込む入口へと導く、天子のように純粋なれんを演じた佐藤は「この作品を初めて見た時に、自分が想像していたれんではない、石井監督のれんがそこにいたと思いました。竹中さんがいたから、れんを演じることができたんだと思います」と竹中に感謝を述べた。今作も石井監督不変のモチーフ“エロスとタナトス”は健在。雨が大好きだと公言する石井監督は「雨を降らせるとお金がたくさんかかるので、過去3作品では窓の外に雨を降らせる程度で我慢していました。でもこの作品は、雨に始まり、雨に終わる映画なので、今回はどんなに赤字を出してもバシャバシャ降らせようという気持ちで、人が変わった様に降らせました」とエピソードを披露し、続けて「昔は自分の会社の制作ではなかったので平気で雨を降らせていたけど、自分の会社で作るようになって『こんなにお金がかかるんだ』と思い、雨の量を減らした。今回は久しぶりに竹中さんと一緒なので、雨だらけ血だらけの作品になりました」と話した。

また、前作からのシリーズものとなっている同作について、竹中は「寅さんのようにシリーズとして続けばすごいですね」と期待を寄せた。【MovieWalker】

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