『吉田拓郎 終わりなき日々』

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   吉田拓郎というアーティストのことを知っている人は多いだろう。「落葉」「旅の宿」「結婚しようよ」「ペニーレーンでバーボン」「我が良き友よ」「メランコリー」と、大ヒット曲を思い出せば、甘くせつない「青春」の残像が脳裏によみがえる。

   拓郎氏がデビューした1970年には、いろんな出来事があった。ビートルズ解散、大阪万博、日航機よど号ハイジャック事件、三島由紀夫割腹自殺・・・喜劇王のエノケンこと「榎本健一」さんが亡くなったのもこの年だ。そして、拓郎氏も、気がつけば64歳になっていた。

   03年に肺がんが発覚し手術。手術自体は成功したが、以降は体調を崩し、公演を中止することもたびたびあった拓郎氏にとって体力の衰えを感じるなかで全国を回ることは相当きつかったと思われる。08年8月、拓郎氏はラジオ番組で「全国ツアー撤退」を表明する。所属もエイベックスに変わり、翌09年に行われた「TAKURO YOSHIDA Have A Nice Day LIVE 2009」は「最後の全国ツアー」との位置づけでスタートしたが、体調の悪化により途中で中止となったのは記憶に新しい。

   今回、角川書店から10年6月30日に発売となった新刊本『吉田拓郎 終わりなき日々』(著・田家秀樹)は、著者が「最後の全国ツアー」に完全密着し、吉田拓郎という稀代のアーティストから何が生まれ、何が残されてきたのかを克明に描いている。

   全国ツアーは終わっても、吉田拓郎の「音楽の旅」の終着点はまだまだ先だ。

   単行本、487ページ、定価1995円。<モノウォッチ>

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