2人の勝者が生まれることはもうない。2つの賞が与えられることはもうなくなった。バロンドールとFIFAワールドプレーヤーの“競争”に終止符が打たれたのだ。2つの賞が一つにまとまることとなった。来年1月10日からは、勝者は一人だけになる。「バロンドールFIFA」という賞が誕生することになったのだ。

1956年からバロンドールを主催してきたフランス『フランス・フットボール』と、1991年からFIFAワールドプレーヤーを選出してきたFIFAが、共同で新たな賞を主催することとなった。FIFAのブラッター会長と『フランス・フットボール』の出版社社長が5日に発表している。

ブラッター会長は賞における金銭的内容に関しては明かしておらず、「選手たちの移籍と同じように、お金について話すのはやめよう。我々は『フランス・フットボール』とFIFAの経験と伝統を、一つのトロフィーに表したいという意欲があることを強調したい」と話している。

新たな受賞者を選出する選考委員は、これまでのミックスとなる。バロンドールとFIFAワールドプレーヤーの最大の違いは、これまでこの選考する人間にあった。バロンドールは全世界のジャーナリストによって選ばれ、FIFAワールドプレーヤーは各国代表の指揮官とキャプテンによって選出されていたのだ。だが、新しい賞ではすべてが一緒になる。ただ、2005年のロナウジーニョから始まり、ファビオ・カンナヴァーロ、カカー、クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシと、近年では2つの賞の受賞者が同じになることが続いていた。

現時点で2010年度の受賞有力候補は、インテルに所属するオランダ代表MFヴェスレイ・スナイデルと見られる。インテルで勝利を手にし、オランダがワールドカップ(W杯)で良い成績を残しているのに加え、『フランス・フットボール』は次のように同選手を評価している。

「インテルで栄光のシーズンを送ってからも、ヴェスレイ・スナイデルはW杯でペースを落とすことはなかった。彼はバロンドールの候補になったと言える。スナイデルは絶対的に最強の選手でも、最も偉大な選手というわけでもない。だが、今年の彼は触れたものすべてを黄金に変えている。インテルでの3冠に満足せず、スナイデルは再び仕事へと戻った。今はオランダ代表でパーフェクトなプレーをしている」

オランダ代表でのスナイデルはここまで、もう一人の候補者アリエン・ロッベンの存在をも覆い隠している。W杯では4ゴールを記録しており、得点王のタイトルも争っているからだ。