コミック累計発行部数4000万部を越えるファンタジー漫画『鋼の錬金術師』(以下ハガレン)。その人気作の最終回が「月刊少年ガンガン」7月号に掲載され、通常の2割増で発行されたにもかかわらず、すぐさま完売するという非常事態が発生した。「図表入りの記事はこちら」ネットオークションでも、定価540円の5〜6倍程度の価格で取引されるほどの品薄状態となり、ブロガーたちからは、

・創刊号から買い続けてきたのに、手に入らないとは何事だ!
・ヤフオクで3000円って……。さすがに買えないっす。
・最終回が読めないんだけど。早く増刷してほしい!

といったクレームまじりのコメントが。単行本の発売を待つか、プレミア価格で入手するか、買いそびれた愛読者には厳しい2択が迫られた。
そこで発行元のスクウェア・エニックスは、ハガレン最終回を8月12日発売予定の「月刊少年ガンガン」9月号に再び収録すると発表。この異例の措置に対しては、

・再掲載なんて今まで聞いたことがない!やはりハガレンは偉大だ。
・対応の早さには満足していますが、増刷されなかったのは残念。
・オークションで買わなくてよかった。早く9月にならないかな。
・再掲載は嬉しいんだけどな〜。7月号の増刷は無理だったかぁ。

など、喜びや驚きの声とともに「7月号を増刷してほしかった」という意見もちらほら。出版社サイドとしても悩み抜いた決断なのだろうが、定期購読者としてはハガレン以外の連載作品も気になるわけで……。
それだけハガレンファンが読者の中心だったということなのだろうか。ハガレンの抜けた穴をどのように埋めていくのか、「月刊少年ガンガン」の今後にも注目したい。

そんな、雑誌の売れ行きを大きく左右するほどの人気を誇るハガレンは、TVアニメ版も絶好調。週に一度放送される度に、数多くの感想がブログ上にアップされている。こちらも7月4日に最終回をむかえるということで、

・終わってしまうのは寂しいんだけど、放送が待ちきれない!
・とりあえず前作のDVDを全巻観て、気持ちを盛り上げています。
・アニメも原作に追い付いてきたようだ。残り2話が楽しみ!

などなど、大いに盛り上がっている様子。TV放送なので漫画とは違い売り切れとは無縁だが、うっかり見逃してしまわないよう、注意は必要である。

(佐藤潮/effect)

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