なぜ空からオタマジャクシが降るのか?

梅雨がやってきて、傘が手放せないシーズンとなりました。毎日のように雨天でウンザリかもしれませんが、実はこの季節、空から降るのは雨だけとは限りません。昨年の6月上旬には、雨以外の「変なモノ」が空から降ってきたのをご記憶でしょうか。

2009年6月4日、石川県七尾市でなんと、空から“オタマジャクシ”が降ってきたのです。体長は2〜3センチで、その数は約100匹。その後も次々と全国各地でオタマジャクシが降り、日本中で「オタマジャクシ降り騒動」が起こりました。

昨年の今ごろ起こった、この不可解な事件。今年も同じ季節が巡ってきて、結局その真相が何だったのか、とても気になるところです。教えて!gooには事件当時、こんな質問が寄せられていました。

「なぜおたまじゃくしが空から降ってきた?」

■竜巻説・鳥のしわざ説

   「原因はわかりませんが、世界中で魚やカエルや血が降る現象はときおり観察されているようです」(einichiさん)

という回答もあるように、「変なモノ」が空から降るという現象は数百年も前から世界中で観測されています。近年でも、1989年にはオーストラリアでイワシが、1995年には英・シェフィールドでカエルが降る事件が起きました(X51.ORG「いかにして「魚の雨」は降るか」より)。

これらの多くは、竜巻が原因だといわれています。発生した竜巻が川水などを巻き上げて移動し、一緒に巻き込まれたカエルなどの小動物が陸地に落下する…というわけです。しかし2009年のケースでは、少なくとも石川県と広島県では竜巻が起こるような気象状況ではなかったともいわれています。そのほかには、鳥のしわざではないかという説もありました。

   「可能性としては、魚や両生類、水生昆虫などを補食する鳥類が、巣で待っているヒナにえさを運ぶ途中、ほかの鳥にえさを横取りされそうになって、吐き出したことが考えられます」(mukaiyamaさん)

■宇宙人説・テレポーテーション(瞬間移動)説まで

   「宇宙人が、地球の生物のデータを調べるために持ち去ったオタマジャクシを、いらなくなったから捨てたのだと思います」(sugeahoさん)

一方でささやかれるのが宇宙人説や超常現象説。20世紀初頭に活躍したアメリカの作家で「超常現象研究の先駆者」と呼ばれるチャールズ・フォートは、こういった奇妙な空からの落下現象を研究したことでも知られています。

フォートはこれらの現象を「テレポーテーション(瞬間移動)」で説明しようとしました。例えば、「乾いた大地に立つ樹木のもとへ水が豊富な地域から水分がテレポートされてくる」というように、そこに必要な「何か」をそれが足りない場所まで運ぶ“神秘的なバランス力”が地球にはあるのではないかと考えたのです。オタマジャクシが石川県に運ばれることで何のバランスが実現されるのかは、非常に大きな謎ではありますが…。

さて、今年も日本にオタマジャクシは降るのでしょうか? 何が降ってくるかわからない世の中ですので、傘は忘れずに出かけたほうが良さそうです。

吉川晶子(Yoshikawa Akiko) →記事一覧

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