TBS発の番組が米で21年目突入へ、「加トケンTV」面白ビデオのコーナー。

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日本で制作された番組をそのまま海外に輸出するのではなく、番組のフォーマットを販売し、現地版を制作するという事例が増えている。有名なところでは「マネーの虎」(日本テレビ系)や「料理の鉄人」(フジテレビ系)、「風雲たけし城」(TBS系)などがあるが、1980年代に海外へ飛び出して以来、ずっと好評なのがTBS系のバラエティ番組「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」の「面白ビデオコーナー」だ。このコーナーから制作された米国版「AFV(America's Funniest Home Videos)」がこの秋に放送21年目に突入することが決定。60年超の歴史を有する米放送局ABCのエンターテインメント(バラエティ)番組史上、最長寿記録を更新し続けている。     

「AFV」は米4大地上波ネットワークのABCで1989年に放送スタート。放送17年目を迎えた2006年秋の時点でABC史上最長寿のエンターテインメント番組となったが、その後も記録の更新を続け、21年目となる今年も放送継続が確定した。視聴率競争が激しい米国の地上波ネットワークで10年以上も番組が継続するのは珍しく、「AFV」は極めて異例の長寿番組となっている。

その番組の体裁は、いわゆる「視聴者によるビデオ投稿番組」。今では特に驚くようなスタイルではないが、「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」でコーナーが始まった1980年代当時は斬新な企画だった。「AFV」はすでに80か国以上に輸出され、各国で広く楽しまれているが、世界的な「ビデオ投稿番組」の礎を作ったのは「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」だったというわけだ。

ちなみに、20年の歴史の中で「AFV」に寄せられた視聴者からのビデオは50万本以上。優秀賞獲得者(ビデオ投稿者)へ授与した賞金総額は1,100万ドル(約10億円)にも上る。また、2009年には、米スミソニアン協会の国立アメリカ歴史博物館の「エンターテインメント・コレクション」入りも果たした。米国の放送史、エンターテインメント史にも大きな足跡を残すなど、高い評価を受けている。