共に初戦で勝ち点3を稼いだアルゼンチンと韓国の対戦。始まりは、緊張感のあるの良い試合の予感がしたが、しだいにアルゼンチンの個人の能力の高さが、試合を支配する。17分にメッシ(バルサ)がFKを蹴るが、DFデミチェリス(バイエルン)の動きが韓国ディフェンスを撹乱し、ボールの動きを見失ったパク・チュヨンがすねに当てて、オウンゴール。アルゼンチンに待望の先制点をもたらした。

33分にはコーナーキックを起点にメッシ、マキシ・ロドリゲス(リヴァプール)とパスが廻り、太股を痛めたDFサムエル(インテル)に代わって入ったブルディッソ(ローマ)が頭ですらし、イグアイン(レアル・マドリー)がオフサイドぎりぎりのポジションからヘッドを決め、2点目。

一気に韓国の元気が失われたように見えたが、韓国の不屈の魂は死んではいなかった。前半ロスタイムにデミチェリスがボールを一瞬見放したところを、左サイドにいたイ・チョンヨンがかっさらってゴール。後半に大きな希望をつないだ。

後半に入ると、韓国も守りから攻撃のバランスを崩さずに、アルゼンチンに肉薄するが、次第にアルゼンチンのペースに。とくにメッシの動きがいい。そのメッシが、76分イグアインのゴールをお膳立てする。メッシが持ち込みシュートを打ち、GKがはじき出すが、それを拾ったメッシが再びシュート、ボールはポストに当たってファーサイドにいたイグアインが優しくゴールにパスして3点目。その4分後の80分にはメッシがテベス(マンチェスターシティ)に代わって入ったアグエロ(アトレティコ・マドリー)に絶妙な浮き球のパス、それをアグエロがクロス、イグアインがヘッドで決め、ハットトリックを達成。アルゼンチンにだめ押し点が入った。

韓国はアルゼンチンの影に怯えたのか、中途半端な攻守で、自分たちの持ち味を出せずに終わるという、強豪国との戦いの悪い見本の試合だった。立て直して、最終戦のナイジェリア戦で決勝トーナメント進出を目指す。アルゼンチンは勝ち点を6に伸ばし、突破をほぼ決めた。


◇アルゼンチン 4−1 韓国
[得点] 17分OG:パク・チュヨン、33分:イグアイン、45+1分:イ・チョンヨン(韓)、76、80分:イグアイン

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