滝裕可里(撮影:野原誠治)
 「ふってふってふってふって〜♪」CHOYA「ウメッシュゼリー」のCMで楽しそうに踊る美少女。気になっていた人も多いのでは? その他にも「ウナコーワジェル」のTVCMや、ドラマ「女帝薫子」などで活躍する彼女の名は、滝裕可里(たきゆかり)。大阪市出身の22歳の女優だ。今回は、「何よりもイルカが大好き!」と屈託の無い笑顔を見せる滝に、CMやドラマ出演の裏話、今後の目標などを聞いた。

――滝さんは、現在ドラマ「女帝薫子」や数々のドラマに出演、モデルとしても活躍されていますが、芸能界のお仕事に興味を持ったきっかけは何でしたか?

滝裕可里(以下、滝):大阪でダンスレッスンをしていた時に、事務所の社長さんに声をかけていただいたのがきっかけです。ダンスは出来たのですが、お芝居の経験は無いし13歳だったし、とにかく不安でいっぱいで、芸能界に入ったという実感はありませんでしたね。その後「ラブベリー」のモデルになって、友達も出来て「あの写真可愛かったね」と、読者の方に声をかけていただき、お仕事が楽しくなり始めました。

――学業との両立は大変だったのでは無いですか?

:高校は通信制の高校だったので、自分のペースで勉強できて、お仕事との両立は出来ていました。でも、その反面みんなで勉強した経験が無いからちょっと寂しかったです。

――では、高校生にもう一度戻りたい?

:うーん。高校生に戻るのは1日だけでいいかな(笑)。

――お仕事を始めて、今までで一番楽しかった思い出を教えてください。

:写真集を2月に出させていただいたんですけど、小さい頃から大好きだったイルカと2ショットの写真を撮りました。その時初めて、イルカと30分くらい隣にいられて。水族館に行っても、そんなイルカを独り占め出来ないじゃないですか? だからすっごく嬉しかったです。

――イルカのどんな所が好きなのですか?

:イルカって、すごく泳ぐじゃないですか? だから憧れもあります(笑)。後は、優しい目をしていて、イルカは何も思ってないと思うんですけど、勝手に「支えられてる」って思ってます。

――面白い発想ですね。

:月に1度は必ず水族館に行っていて、年間パスポートを作った時もありました。お目当てのイルカがいた時も(笑)。

――では反対に、辛かった思い出は?

:最近は、少し辛いことがあっても「これはきっと自分の為になる」と思えるようになりました。でも、14歳の時「17歳」という映画に出て、寒い冬に制服の中で海に入っていじめられるシーンがあって。10分カメラをまわしっぱなしで、アドリブだったので、本当に頭とか押さえてきて、息も出来なくて…。でも、強い女の子の役だったので泣く事も出来ず、普段は皆と仲良いけど、「本当は私の事嫌いなの?」って思っちゃいました(笑)。

――現在放映中のドラマ「女帝薫子」の現場も、女同士の争いが激しそうですよね。

:ドラマの中では本当に争いが激しいです。足をひっかけたり、殴ったり。でも、実際の現場ではすごくみんな優しくて、お昼ご飯も国生さゆりさんの控え室にみんなで行って食べたり、「このドレスの時は、この座り方が綺麗だよ」とか色々と教えてもらって。とても楽しい現場でした。

――先日、無事クランクアップしたそうですが、初のホステス役はいかがでしたか?

:今まで演じてきた役は、自分でも想像が出来る身近な役が多かったのですが、「女帝」の場合は、ホステスさんとお話した事も無かったので未知の世界でした。脚本を読んで、ネチネチした女の戦いを自分が出来るのかな?と思って。接客している時と、女同士のバトルはきちんと分ける様に頑張りました。

――安室奈美恵さんのファンということですが、今こうして同じ事務所に在籍されていかがですか?

:元々、安室さんがCMに出た商品は全て買っていたくらい大ファンで。中学2年生の時に、初めて安室さんのライブにご招待いただいて、本当に生で観た瞬間、ぶわって涙が出て来て、ものすごい感動でした。だから、今でも安室さんに会うと、その時の感動のままです。「あ、安室さんだ!」って興奮します(笑)。