NY在住アーティスト吉野美奈子「光のシンフォニー:Symphony of Light」
この青をご覧になって頂きたい。
吸い込まれるような。と言うと簡単過ぎるかもしれないが、まさに宇宙の蒼を感じられる色だと思う。これが世界中のアートシーンで注目されている、“MINAKO BLUE”だ。
“MINAKO BLUE”の生みの親、吉野美奈子さんは、NY在住の画家・彫刻家・詩人であり、国際女性作家協会から日本人女性彫刻家として初の名誉賞を受賞している他、その卓越した技術と独自の世界観にこだわった多方面での活躍が評価され、NYのメトロポリタン美術館、マルボロギャラリーなど多数の推薦状を受けている。NYタイムズに取り上げられている実績を見ても、日本、いや、世界を代表する芸術家の一人と言って過言ではないだろう。
そんな吉野さんが今回、東京でのエキシビジョンを開催する。
絵画・彫刻の作品展示の他にも、世界で活躍する日本人ピアニストや、自身がアートディレクターを勤めるファッションブランド、『MottainaiNY』 デザイナーとの対談。ライブショー、ワークショップなど盛りだくさんの内容だ。
吉野美奈子のアートとは? そして“光のシンフォニー”とはどんなイベントなのか。お話を伺った。
−− まず、アートとの出会いをお伺いしてもよろしいですか??
創ることは子供のころから大好きで、紙と鉛筆さえあれば何時間でも描いている子供でした。5歳ぐらいの時に父が連れて行ってくれた美術館で、巨匠マグリットの絵を観て、子供ながらにその絵から放たれるメッセージを“感じた”のを覚えています。以来、アートの虜になっていきましたね。
−− 5歳でアートを“感じて”いたんですか・・・
それでも初めはOLをされていたんですよね?
単身NYに渡ろうと思ったきっかけはあったんですか?
はい。旅行会社に務めていました。ヨーロッパを担当していたのですが、
仕事は夜中まで続くし、国内出張、海外出張、合間に会議と、とにかく忙しかった。そんな生活の中、もの凄く限られた時間で制作を続けていたのですが、ある時から、”この会社での仕事に費やされるエネルギーを全てアートに集中させたらどうなるんだろう?”と思い始め、生きている間に一度はそんな生活をしてみよう、と決意したんです。
それでNYに渡ったのですが、別にアーティストとしてプロになろうと思っていたわけではありませんでした。私の産み出すアートに、言葉や文化や宗教の壁を超えて、世界の人々に伝える力があるのか。世界中のエネルギッシュな人々が集まるNYで、ただ、それを試したかったんです。
−− その後、芸術に対してストレートなリアクションをするニューヨーカーに評価され、更に、いくつもの賞を受賞されたわけですが、感動は大きかったでしょうね。
うーん。何と言うか、周囲の方が大騒ぎで、本人的には、「あれれ?」っていう感じでしたね。笑
コンペにエントリーする時は誰もが受賞を目指しますし、当然、受賞すれば多いに励みになります。ですが、だからと言って、私自身がそれによってピカソやロダンになるわけじゃない。昨日も今日も同じ、”ただの吉野美奈子”なんですよ。
コンペは審査員次第。運のような部分が多いですから、受賞うんぬんにこだわらず、常に自分が自身の作品に対してとことん純粋に、正直に、納得出来ている事が重要だと思っています。
−− それだけこだわり抜いたからこその結果でしょうね。
今回発表されるシリーズについて簡単に説明して頂けますか?
石彫刻のエンブレースシリーズは、全ての命が地球の愛に抱かれている感覚を表現、ビュアル化しています。また、抽象絵画のアリアシリーズは、命の輝きを表しているんです。
−− 命の輝きですか。それを知ってこの絵を拝見すると、グッときてしまいますね。イベントタイトルの“光”というのは“命”という意味ですよね? “シンフォニー”は?
その通りです。今回のシリーズが命のつながりや輝きを表しているので、
その“シンフォニー”。光が重なり合い、響き合った姿を、今回の個展では表現したいと思っています。
−− 様々なジャンルとのコラボレーションが“シンフォニー”という考え方も込められていますよね?
もちろん! でも、それだけじゃないですよ。
ここに参加して頂いた全ての命が光。まずはお客様、ギャラリーのスタッフ、カメラマン、それにインタビュアーの方も含めて、その輝き全てが響き合ってシンフォニーが完成するんです。
−− それでは、そのシンフォニーの仲間たち、日本の読者の方々へメッセージをお願いします。
当たり前ですが、アーティストはベールの向こうのミステリアスな存在ではありません。私は、ただの一人の人間として、ひとつの光として、アートを通して皆様と響き合う事ができたら素敵だなと思っています。是非、友達の家に遊びに来るような感覚で、ギャラリーにいらしてくださいね。
宇宙最前線のアーティスト、吉野美奈子さんの壮大な“光のシンフォニー”に、皆様も参加してみてはいかがでしょうか。
吉野美奈子抽象絵画・石彫刻展
「光のシンフォニー:Symphony of Light」
期間:2010年5月18日(火)-6 月5日(土)
時間:1100-19:00 (月曜定休・入場無料)
場所:ギャラリー・コエグジスト
主催:gallery COEXIST - コエグジスト
住所:東京都台東区台東1-23-12
企画協力:StudioM New York
※トークショー・ライブなど、イベントの詳細は
WEB: http://coexist-art.com
吉野美奈子 オフィシャルウェブサイト
http://www.minakoyoshino.com/
(Written by 沢岡ヒロキ)
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吸い込まれるような。と言うと簡単過ぎるかもしれないが、まさに宇宙の蒼を感じられる色だと思う。これが世界中のアートシーンで注目されている、“MINAKO BLUE”だ。
“MINAKO BLUE”の生みの親、吉野美奈子さんは、NY在住の画家・彫刻家・詩人であり、国際女性作家協会から日本人女性彫刻家として初の名誉賞を受賞している他、その卓越した技術と独自の世界観にこだわった多方面での活躍が評価され、NYのメトロポリタン美術館、マルボロギャラリーなど多数の推薦状を受けている。NYタイムズに取り上げられている実績を見ても、日本、いや、世界を代表する芸術家の一人と言って過言ではないだろう。
そんな吉野さんが今回、東京でのエキシビジョンを開催する。
絵画・彫刻の作品展示の他にも、世界で活躍する日本人ピアニストや、自身がアートディレクターを勤めるファッションブランド、『MottainaiNY』 デザイナーとの対談。ライブショー、ワークショップなど盛りだくさんの内容だ。
吉野美奈子のアートとは? そして“光のシンフォニー”とはどんなイベントなのか。お話を伺った。
創ることは子供のころから大好きで、紙と鉛筆さえあれば何時間でも描いている子供でした。5歳ぐらいの時に父が連れて行ってくれた美術館で、巨匠マグリットの絵を観て、子供ながらにその絵から放たれるメッセージを“感じた”のを覚えています。以来、アートの虜になっていきましたね。
−− 5歳でアートを“感じて”いたんですか・・・
それでも初めはOLをされていたんですよね?
単身NYに渡ろうと思ったきっかけはあったんですか?
はい。旅行会社に務めていました。ヨーロッパを担当していたのですが、
仕事は夜中まで続くし、国内出張、海外出張、合間に会議と、とにかく忙しかった。そんな生活の中、もの凄く限られた時間で制作を続けていたのですが、ある時から、”この会社での仕事に費やされるエネルギーを全てアートに集中させたらどうなるんだろう?”と思い始め、生きている間に一度はそんな生活をしてみよう、と決意したんです。
それでNYに渡ったのですが、別にアーティストとしてプロになろうと思っていたわけではありませんでした。私の産み出すアートに、言葉や文化や宗教の壁を超えて、世界の人々に伝える力があるのか。世界中のエネルギッシュな人々が集まるNYで、ただ、それを試したかったんです。
−− その後、芸術に対してストレートなリアクションをするニューヨーカーに評価され、更に、いくつもの賞を受賞されたわけですが、感動は大きかったでしょうね。
うーん。何と言うか、周囲の方が大騒ぎで、本人的には、「あれれ?」っていう感じでしたね。笑
コンペにエントリーする時は誰もが受賞を目指しますし、当然、受賞すれば多いに励みになります。ですが、だからと言って、私自身がそれによってピカソやロダンになるわけじゃない。昨日も今日も同じ、”ただの吉野美奈子”なんですよ。
コンペは審査員次第。運のような部分が多いですから、受賞うんぬんにこだわらず、常に自分が自身の作品に対してとことん純粋に、正直に、納得出来ている事が重要だと思っています。
−− それだけこだわり抜いたからこその結果でしょうね。
今回発表されるシリーズについて簡単に説明して頂けますか?
石彫刻のエンブレースシリーズは、全ての命が地球の愛に抱かれている感覚を表現、ビュアル化しています。また、抽象絵画のアリアシリーズは、命の輝きを表しているんです。
−− 命の輝きですか。それを知ってこの絵を拝見すると、グッときてしまいますね。イベントタイトルの“光”というのは“命”という意味ですよね? “シンフォニー”は?
その通りです。今回のシリーズが命のつながりや輝きを表しているので、
その“シンフォニー”。光が重なり合い、響き合った姿を、今回の個展では表現したいと思っています。
−− 様々なジャンルとのコラボレーションが“シンフォニー”という考え方も込められていますよね?
もちろん! でも、それだけじゃないですよ。
ここに参加して頂いた全ての命が光。まずはお客様、ギャラリーのスタッフ、カメラマン、それにインタビュアーの方も含めて、その輝き全てが響き合ってシンフォニーが完成するんです。
−− それでは、そのシンフォニーの仲間たち、日本の読者の方々へメッセージをお願いします。
当たり前ですが、アーティストはベールの向こうのミステリアスな存在ではありません。私は、ただの一人の人間として、ひとつの光として、アートを通して皆様と響き合う事ができたら素敵だなと思っています。是非、友達の家に遊びに来るような感覚で、ギャラリーにいらしてくださいね。
宇宙最前線のアーティスト、吉野美奈子さんの壮大な“光のシンフォニー”に、皆様も参加してみてはいかがでしょうか。
吉野美奈子抽象絵画・石彫刻展
「光のシンフォニー:Symphony of Light」
期間:2010年5月18日(火)-6 月5日(土)
時間:1100-19:00 (月曜定休・入場無料)
場所:ギャラリー・コエグジスト
主催:gallery COEXIST - コエグジスト
住所:東京都台東区台東1-23-12
企画協力:StudioM New York
※トークショー・ライブなど、イベントの詳細は
WEB: http://coexist-art.com
吉野美奈子 オフィシャルウェブサイト
http://www.minakoyoshino.com/
(Written by 沢岡ヒロキ)
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