――伊藤さん自身、音楽は好きですか?

伊藤:大好きです! だから私も演奏したかったです(笑)。サンボマスターの近藤さんにも色々とオススメのCDを教えてもらったりしました。実はその後、サンボマスターさんとは、一緒に「世界をかえさせておくれよ」という曲を歌わせていただきました。

――芽衣子を演じた宮崎あおいさんの印象はいかがでしたか?

伊藤:見た目は細くて小さくて華奢なんですけど、とっても芯のある方です。純粋にお芝居が好きで楽しんでいて、「小さい頃からお仕事をされているのに、すごく純粋なままに成長されたんだな」と感じました。あと、休憩時間にあおいさんに教わって一緒にポストカードを作ったりしていました。

――とても素敵な時間を過ごされたんですね。映画の中では、伊藤さんが演じたアイと芽衣子は親友の役でした。伊藤さんにとって友達とはどういう存在ですか?

伊藤:悲しい出来事があったときには、一番に駆けつける存在です。だからといって、何かをベッタリ求めるものではないと思いますし、長くつきあう関係であっても、感謝と尊敬の気持ちを持っていたいですね。

友達が本当に辛い状況のときには、何かを言ったり、諭すのではなく、ただ側にいることしかできないということをアイという役を演じていて感じました。でも、友達が良い方向に行ってほしいという想いがあれば、きっと、ただ側にいるだけ以上のものがあるのではないでしょうか。

スタイリスト:杉山まゆみ
ヘアメイク:TAKU 大野拓広(エイトピース) マネージャー向井

ソラニン」ストーリー

あたしは歌う。キミがいたことを証明するために…。

OL2年目で会社を辞めた芽衣子。音楽の夢をあきらめられないフリーターの種田。不透明な未来に確信が持てず、お互い寄り添いながら、東京の片隅で生きるふたり。だが、芽衣子の一言で、種田はあきらめかけた想いを繋ぐ。夢を追いかけ、ある思いを込めて、仲間たちと「ソラニン」という曲を書き上げる種田。ふたりはその曲をレコード会社に持ち込むが…。

ソラニン - 作品情報