20日付の米紙ニューヨーク・タイムズによると、米下院のある公聴会で、ある中国人学生が発表した論文が「米国の小型電力ネットワークをいかに攻撃するか?」を説いているとして一部議員の心配を呼んでいる。資料写真。<url name="【その他の写真】" url="http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=40813">

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2010年3月20日付の米紙ニューヨーク・タイムズによると、米下院のある公聴会で、ある中国人学生が発表した論文が「米国の小型電力ネットワークをいかに攻撃するか?」を説いているとして話題になっている。一部の議員は「これを利用して電力ネットワークが攻撃されるのでは」と心配しているという。24日付で環球時報が伝えた。

記事によると数年前、中国・広東省から米国の電力ネットワークへの侵入事件が発生したと報じられた影響もあって、一部の米議員は、問題の論文が電力ネットワークの攻撃に利用できると信じているという。論文は中国・遼寧省にある大連理工大学システム工学研究所博士課程の学生・王建偉(ワン・ジエンウェイ)氏が昨年3月に発表したもの。王氏は今月21日、ニューヨーク・タイムズの取材に応じ、「論文のテーマは『米国の電力ネットワークの相次ぐ故障に関する攻撃事例の研究』であり、“攻撃”との文言を使ってはいるものの、実質的な内容はネットワークをいかに脆弱性から保護するか?を論じたものである」と反駁した。同氏は中国紙・環球時報の取材にも応え、米国の電力ネットワークを研究対象とした理由として「関連データが公開されおり、学術的な研究として便利だったから」としている。さらに、「論文は理論上のモデルに過ぎず、実際に米国の電力ネットワークがどのように運営されているのかも知らないし、その他の多くの要素も不明のため、実質的に『攻撃』できるはずがない」と主張している。

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一方、米国の専門家らは、一部議員の心配をよそに冷静な反応だ。「この論文を含め、これまでに発表されたいかなる論文も米国の電力ネットワークのポイントを把握していない。従って、こうした論文を利用しても実際には全く役に立たない」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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