今年から始まったフジテレビ系列(東日本地区)の深夜競馬番組『うまプロ!』の評判があまりよろしくない。

土曜深夜に放送されるこの時間帯は、98年に始まった『うまなりクン』から続く競馬バラエティ番組の系譜を継ぐもので、競馬番組とはいえバラエティ色の濃い構成で制作されている。

昨年までは、土曜のレースのダイジェスト放送があり、競馬記者や評論家を交えた日曜の予想コーナーがあったりと、コアな競馬ファンでも十分に楽しめる作りになっていた。

しかし今年は、それらの競馬情報が基本的に排除され(番組後半で少しだけ予想コーナーはあるが)、競馬の発展に繋がるあらゆるものをプロデュースしていくという命題のもと、MCのおぎやはぎと篠田麻里子が、そのプロデュースする企画を進行していく、よりバラエティ指向の強い番組になった。

このプロデュースする企画、つまりバラエティー部分がはっきり言って面白くない。競馬場で販売するジュースを作る企画では、何週にもわたり同じような内容で、笑いの要素も乏しく、先日始まった「U−1グランプリ」は、単なるお笑い芸人のネタ見せ。競馬に引っ掛けたネタではあるが、競馬番組でやる企画としては弱すぎる印象がある。

MCについても、おぎやはぎは、それほど競馬に精通しているわけではなく、彼らの笑いのスタイルからも少しズレた印象。AKB48人気にあやかって起用された篠田麻里子も、真剣に競馬を覚えようとする姿勢は窺えず(その要素は必要ないかもしれないが)、今のところただのマスコットでしかない。

『うまプロ!』は画面の向こう側、どのような視聴者をターゲットにしているのか理解に苦しむ。新規開拓を図れるほど競馬とバラエティが上手く融合されておらず、コアな競馬ファンにアピールできる情報も乏しい。すでに不満の声もあちこちから聞こえてきているようだ。とはいえ、前身の『みんなのウマ倶楽部』も、開始当初はかなり評判は良くなかったが、競馬バラエティというカテゴリーで考えれば、最終的には良くできていたほうだと思う。そう考えると、『うまプロ!』もまだ始まって2カ月半、温かく見守っていくべきということか。