これからの一週間は、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦の組み合わせ抽選を前に、いつもより長く感じられるだろう。カルロ・アンチェロッティ監督率いるチェルシーは、7分の2の確率で、ミランかインテルと対戦する。同監督は「どこが良いというのはない」と話すが…。

−ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長は、決勝トーナメント1回戦でアンチェロッティ監督と対戦したくないと言っています。
「チェルシー対ミランになれば、我々にとっては非常に特殊な状況だからね。ミランと対戦することになれば、非常に特別な感情を抱くことは当然だろう」

−ではインテルは?
「彼らと対戦することになったら、唯一の問題となるのは、テクニカル面でインテルが最高のチームだということだけだ。グループ2位のチームのなかでベストだと思う」

−レオナルド監督と話しましたか?
「2月にスタンフォード・ブリッジでレオナルドと会うことは避けたい。でも、そうなっても問題はないよ。サッカーではそういう状況に出くわすものだ。カカーはもうそれが起きた。グループリーグでレアル・マドリーはミランと対戦したんだから」

−ミランはまったく心を揺らされませんでした。
「レアルとの対戦では素晴らしい結果を残した。サンチャゴ・ベルナベウで勝っているね。敵地でのマルセイユ戦も素晴らしかったよ。今のレベルになかったのに、プレーを見せることができた。素晴らしい気迫を見せたんだ」

−では、インテルの苦戦については?
「最初は困難を抱えたけど、その後調子を取り戻すことができた。水曜の試合(ルビン・カザン戦)は生で見たけど、最高の試合だったね」


−ミランとインテルがチェルシーと対戦しなかったら、あとはどのチームを避けたいところでしょう?
「グループ首位のチームはどこも難しいよ。おそらく、唯一経験がほかより少ないのはアーセナルだろう。とても若いチームだ。2年前にミランをベスト16で下してから、彼らは多くの選手を失った。中盤には変わらずセスク・ファブレガスがいるが、マシュー・フラミニやアレクサンドル・フレブがいなくなっている。彼らがいないのは大きいよ」

−では、チェルシーが避けたいのは?
「グループ2位のチームのなかで、首位と同じレベルにあるのは、ミランとインテル、そしてバイエルン・ミュンヘンの3チームだけだと思う。ほかは一段下にいるよ」

−イングランドではCLにおけるチェルシーのライバルは、レアルとバルセロナ、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルだけだと言われています。
「だが実際は、イタリア勢を倒すのはどのチームにとっても非常に難しいことなんだ。とてもバランスがとれ、どうなるか分からない大会だと思う。リヴァプールを除くすべてのビッグクラブがいるんだ。バイエルンの代わりにユヴェントスがいてもおかしくなかったけどね。フィオレンティーナ? うれしいサプライズだよ」