無いはずのものがCGで登場

写真拡大

韓流スターイ・ビョンホン主演の人気ドラマKBS 2TV「アイリス」に、建設中の光化門がCGで登場し話題となっている。

先月29日、ドラマ「アイリス」は銃撃シーンを撮影するため、韓国史上初となる3,000発あまりの弾丸を使った大規模市街戦のロケを行った。撮影現場となった光化門広場は、約12時間にも及ぶ通行止めとなった。
ロケは市側の全面的な協力を得て無事に終了。
この大規模なロケは韓国中から大きな注目が集まったが、完成した銃撃戦シーンの背景に、現在は建設中での光化門がCGで登場したことがネット上でさらに大きな話題となっている。

光化門は、景福宮の南正門として1395年に建造された。1592年の壬辰倭亂第2次侵略戦争の時に焼け落ちたものの、1864年に再建され、その姿を取り戻した。その後、何度かの復元・修復を繰り返しながら、2006年12月から約4年の工事期間を設けて新たな復元工事が行われている最中である。

完成は2010年10月であるため、今韓国に行ってもまだその姿を見ることはできない。
アイリスの製作陣は、撮影に協力をしてくれた市民に最高の映像を見せたくて、光化門の姿をCGで再現したのだとコメントしている。

だが、理由はこれだけではないようだ。
このソウル中心部での大規模なロケの実現や光化門のCG再現は、なんといっても韓国の観光アピールという要素が強いようだ。ドラマを通じて韓国の魅力を伝え、韓国という国を広く知ってもらおうということである。光化門のCG復元は、韓国市民のためでもあり、海外アピールでもあると言うことだろう。

現在、韓国で最高視聴率30%をたたき出している「アイリス」は、ストーリーの面白さだけでなく韓国の魅力がたっぷりと詰まったドラマに仕上がっている。来年には日本でも放送される予定なので、CGでできた光化門や韓国の風景を見たい人も是非チェックしてみてはいかがだろうか。

参照:「アイリス」都心での銃撃シーン、光化門がCGで復元され話題 - ナウニュース

(文:林 由美)

■トレビアン韓国とは……
トレビアン韓国とは韓国に特化した情報を提供する媒体です。
通常のトレビアンニュースとは異なり、韓国に詳しい専門の日本人記者が取材、執筆を行っております。
韓国中心の出来事をいち早くお届けできるように頑張っていきます。