マイコ(撮影:野原誠治)

 資生堂の企業CM「新しい私になって」でモデルデビュー後、2008年には「山のあなた〜徳市の恋〜」のヒロインに抜擢され、女優として幅広く活躍しているマイコ。透明感のあるヴィジュアルと、見る者を癒す笑顔で「カフーを待ちわびて」、「山形スクリーム」など話題作に次々と出演している。今回マイコは、「おくりびと」の小山薫堂が脚本を務める映画「スノープリンス 禁じられた恋のメロディ」で、祖母の儚い過去の恋を知る孫、康子を演じた。撮影当時の秘話や「冬はすごく好き」と話すマイコに幼少時代の思い出を聞いた。

――この作品は「おくりびと」の小山薫堂さんと、「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」の松岡錠司さんがタッグを組んだ話題作ですが、最初にオファーを受けた時はどう思われましたか?

マイコ:最初台本を読んで、すごくピュアで真っ直ぐな作品だなと。今ありそうで無い映画ですよね。ぜひ携わりたいと思いました。

――実際の撮影はいかがでしたか?

マイコ:私はすごく短期間の撮影だったのですが、他のキャストの方たちは山形の雪がすごい場所での撮影でした。私はずっと家の中にいたので苦労という点では他のキャストの方、スタッフさんより少ないですね。今回私が演じた康子という役は普段の自分に近いというか、イマドキの若者だったので、今までの役柄の中で一番ナチュラルに出来ました。

――自然に役になりきれた?

マイコ:本当、自然体で。心地よく演じることができました。

――脚本を読んだ時に印象に残っているシーンはどこですか?

マイコ:私のセリフで「祖母があきらめずに生きていてくれたおかげで、こうして私も生きている」という部分がとても心に残ってます。すごく素敵な言葉だなって。自分と自分の祖母を重ね合わせていました。

――実際に完成した作品を観て、脚本を読んだ時とでは好きなシーンは異なりますか?

マイコ:好きなシーンは、おじいさんと草太のお家でのやりとりですね。草太がお金を盗まれてしまったことを泣きながら話すシーンで、おじいさんが「人を恨んじゃいかん。自分が空しくなるから」という事を言いますが、なかなか人間って実際にはそう思えないから。深くて、見習うべき言葉だなと思いました。

――私は「冬の寒さは人のぬくもりを感じる為にある」という言葉がすごく好きで、その言葉もあってこの作品は冬を象徴する映画だなと思います。マイコさん自身の冬の思い出を教えてください。

マイコ:冬は季節の中ですごく好きですね。子供の頃マンションに住んでいたのですが、雪が降った日の朝外に出ると普段とは全く違う景色が広がっていて。学校に行く時にすごく浮かれていましたね。雪に覆われた白と、ちらりと見える木のグリーンのコントラストがすごく美しくて。

――共演者の方で色々お話された方はいらっしゃいますか?

マイコ:ずっと岸恵子さんと一緒だったので、よくお話しました。以前、映画ではなくて、広告のお仕事でご一緒させていただいたのですが、顔合わせ当日はすごく緊張してしまいました。次の日に昔の日本映画のお話をたくさん聞かせていただいて、貴重でしたし嬉しかったです。

――マイコさんは、リラックスした表情がすごく素敵な女優さんだなと思っているのですが、緊張するタイプなのですね。

マイコ:すごく緊張します! それが悩みなんです。解消する方法も見つからなくて。性格の問題だと思うんですけど、若い頃からずっと極度の緊張症なんです。以前共演した方に「緊張すると体内時計が狂うから、必要以上に落ち着かないとダメだよ」という事を教えていただいて、それを思い浮かべたり、「自分はできる」と言い聞かせたりしています。