養豚場で13年間奴隷生活を送る青年

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13年もの間、養豚場で奴隷生活を送っていた青年が発見され、韓国に衝撃が走った。23日に放送されたSBS放送「緊急出動!SOS24」によると、31歳の青年が養豚場に監禁されていると周辺住民の情報提供によって判明した。青年が奴隷的な生活を送っていた農場は、2,500頭余の豚を飼育している大規模な農場である。番組では“飼育されていたのは豚だけではなかった”として驚愕の事実を伝えている。

発見された青年は、農場にいる2,500頭余の豚の飼育を任され、餌やりから掃除まで全て1人でこなしていたという。だが、驚く事に13年もの間、農場のオーナーからは一度も給料が支払われたことはなく、さらにはムチで叩かれるなど、暴力もたびたび受けていたという。

劣悪な環境でまさに奴隷のような生活を送っていた青年からは喜怒哀楽の感情は無くなり、まるで石のような無表情でしかなかったという。長年、農場に閉じ込められていたため住民登録も抹消されていたが、驚くことにこの青年には家族がいることが分かり、さらにはその家族が養豚場の近くに住んでいることまで判明したのである。

取材陣がやっと見つけた家族の元を訪ねてみると、父親は痴呆に、姉は夫を亡くしてシングルマザーに、妹は健康状態が悪く、家族の助けは得られそうもないという結果も明らかにされた。結局、青年は農場から離れて施設で暮らすことになり、現在は賃金の支払いに対して訴訟が進められるという。

SBS放送「緊急出動!SOS24」は、社会的弱者に焦点をあて、助けを求める人々のために取材陣が直接出動して問題解決に務める番組である。今までにも、「父親の暴力により4年間路上生活を送る10歳の青年」「10年間精米所で奴隷生活をする男性」など、衝撃的な社会問題を取り上げ度々話題となっている。

参照:番組ホームページ
参照:養豚場で13年間飼育された青年奴隷を告発、視聴者驚愕

(文:林 由美)

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