ハノーファーに所属していたドイツ代表GKロベルト・エンケの死は、世界中に衝撃を与えた。およそ2年前に最愛の娘を亡くしたことのショックから立ち直れず、自ら命を絶ったと言われるエンケ。それを他人事とは思えない人間の一人が、ブラジル代表FWアドリアーノだ。ブラジル『Globoesporte』が伝えている。

同選手も精神的な問題でさまざまなトラブルを起こしてきた。父親の死をきっかけに孤独を感じるようになり、酒におぼれたアドリアーノは、インテル在籍時に練習をさぼることもしばしば。当時は明かされなかった部分についても、最近では明確になっている。

ただ、アドリアーノは一つ間違いが起これば、自身がエンケと同じ結末を迎えていたかもしれないという恐怖もあるようだ。

アドリアーノは、「うつのようなものは、世界中のスポーツ界にも存在する。それを治療する必要があるんだ。僕もそういった経験があり、僕に起こる可能性だってあった。一般的なことなんだ」と、精神的な問題に対する理解を求めた。

そして、「僕の場合は2004年だね。父が死んだときだ。僕の場合はアルコールの問題になった。僕はお酒を飲むことに走ったよ。それが問題から逃げるときの僕の手段となった。不眠症にも苦しめられたね。そのときは、自分にある責任というものをすべて忘れてしまっていたよ」と自身の過去を振り返っている。